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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十四話 黄金の輝きと代償 ★
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とりあえずはなくなる。
だがあまりにも膨大な魔力は魔術回路を封印しても身体を纏っている。
抑えている魔術回路がなくなった今、剣はその魔力を糧に肉体の浸食を始める。
身体の至る所から嫌な音と共に食い破って出てくる剣
身体を覆う無数の小さな剣
まったく自分の身体ながらこの光景と音にはなれない。
体は剣で出来ている。
まさしくその通りだ。
そんな事を思いつつ意識を失った。
side なのは
フェイトちゃんを抱えて入口に向かって全速で飛ぶ。
途中瓦礫が落ちてくるけど
「サポートするから速度は維持しな!」
アルフさんがサポートしてくれるからほとんど気にする事はない。
ようやく壊れかけた道を抜け、入口に辿りつくと
「なのは! フェイト! アルフ!」
手を振って出迎えてくれるユーノ君。
「リンディさんもアースラに戻った。三人も」
「だめっ! まだ士郎君とプレシアさんが」
「だけど」
「ユーノ、私からもお願い。もう少し待って」
私の言葉に難しい顔をするユーノ君だけど、私の手を握るフェイトちゃんと私を見つめて
「はあ、これ以上は無理だと思ったら転位させるからね」
呆れたように息を吐きながらも頷いてくれた。
フェイトちゃんと手を繋いで士郎君とプレシアさんを待つ。
でもなかなか帰ってこない。
と庭園が嫌な音を立てて揺れが大きくなる。
まるで庭園が悲鳴を上げているように
その悲鳴に不安が大きくなる。
もしかしたら士郎君が帰ってこないんじゃないだろうかと
その時
「きゃっ!」
「なにっ?!」
青い光が瓦礫を吹き飛ばしながらクロノ君が飛び出してくる。
その腕にはバインドで結ばれたアリシアさんの入ったポット。
「君達まだ居たのか!」
「まだ士郎君が」
「ユーノ、なのは達を転送しろ。これ以上はいつアースラに戻れなくなるかわからない」
「っ! わかった!」
緑の魔法陣が一際輝きを増す。
「ユーノ君!」
「ゴメン。座標固定、転送!」
光に包まれる。
そして、光が収まった時にはそこは崩壊しかけた庭園ではなく、見覚えのあるアースラの転送ポート。
転送されたのは私達にアリシアさんにクロノ君。
「クロノ君、士郎君は!?」
私の言葉にクロノ君が静かに首を振るう。
士郎君がどうなったかわからない。
私はこんなにも無力で、涙がこぼれそうになった。
「なのは! ブリッジだ! あそこなら映像が見れる!
アリシアは僕とクロノが」
ユーノ君の言葉にハッとする。
フェイトちゃんと頷き合い、ブリッジに駆けようとした時、身体が浮遊
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