暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十四話 黄金の輝きと代償 ★
[4/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
の世界に来て若返った肉体のためだろう。
元いた世界ではすでに成人男性として肉体が完成していたが、今の子供の肉体は不安定で不完全だ。
封印回路の封印を解いた状態での膨大な魔力の運用はただでさえ肉体に負荷がかかる。
そこに来て不完全な肉体だ。
肉体への負荷が大きすぎて悲鳴をあげたか。
ゆっくりと立ち上がり剣を両手で握り直す。
不完全な肉体でのエクスカリバーの真名開放。
ただでさえ封印回路の封印を解けば反動があるというのに、これでは予想より反動は大きいだろう。
最悪しばらく身体が使い物にならなくなるかもしれない。
もっともそんな事でやめようとは思わないのだが
自分に苦笑しながら手に握る聖剣に全力で魔力を流し込む。
魔力の高まりと共に剣は光り輝き、その輝きも増していく。
輝きと共に全身がギチギチと軋みを上げているのがわかる。
それを無視し魔力を流し込み続ける。
聖剣の輝きは最高潮を迎え、周囲を世界を照らす光となる。
聖剣をゆっくりと振りあげる。
さあ
「
約束された
(
エクス
)
―――」
全てを救うために
俺の誓いを守るために
ケリをつけるとしよう。
「―――
勝利の剣
(
カリバー
)
!!!!」
黄金の剣を、軋む身体で振り下ろした。
放たれる光の斬激。
その光は一瞬にして八つのジュエルシードを呑み込む。
聖剣の光はジュエルシードだけではなくその後ろにある壁や残った天井なども薙ぎ払う。
壁を貫いた衝撃か、一際大きな振動がこの場を襲うが、徐々に揺れが収まっていく。
そしてジュエルシードがあったところには何も残らず、揺れも完全に収まった。
そのことに安心すると同時に手からエクスカリバーが零れ落ち、地面に落ちる。
と同時に砂のようにエクスカリバーが崩れ始め、霧散した。
今の身体ではこれが限界のようだ。
霧散したエクスカリバーを見届けながら、投影の事が管理局にばれるなと場違いな心配をしつつ、瞼を閉じる。
封印回路を使用する時間と比例し代償も大きくなる。
プレシアの病の治療がまだだがそれは少し待ってもらわないとならないか。
さて、己を縛るために
「―――
封印、開始
(
トレース・オン
)
」
再び264の魔術回路に封印を施し対価を払うとしよう。
全身から聞こえていた異音が大きくなる。
膨大な魔力を糧に肉体を浸食しようとする剣。
その剣の浸食を抑え込んでいるのが封印回路。
つまり封印回路は剣の浸食を防ぎながら、肉体を崩壊させようとするモノ
俺の肉体を守りながら壊そうとする諸刃の剣の魔術回路。
そして、封印回路が封印された今肉体の崩壊の心配は
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ