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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十四話 黄金の輝きと代償 ★
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とが可能なアレならば八つのジュエルシードでも破壊できる。
しかしあの聖剣の投影、真名開放には膨大な魔力がいる。
甲冑共の相手にフルンディングに、カラドボルクに、オハンの真名開放をしたこの状況。
死徒になり264本の魔術回路を宿すこの身体。
まだ戦闘を行うなら十分な余力はある。
だがあの聖剣は別格だ。
この余力がある状態でも聖剣の投影が出来てたとしても真名開放は難しい。
ならばどうするか?
答えは簡単だ。
264本の魔術回路で真名開放が難しいのであれば、528本の魔術回路で行えばいい。
あまりにも膨大な魔力に肉体の負荷が大きすぎるために封印されている封印魔術回路264本。
使えばどうなるかも理解している。
確かに命は危険にさらされる。
だが躊躇う事はない。
考え方は単純だ。
俺一人の命を危険にさらせば、六十億を超える命を救えるのだから迷う必要がない。
だから俺は―――
「
封印
(
トレース
)
―――」
―――己を縛る鎖を解き放つ
「―――
解除
(
オフ
)
」
自身を縛っていたモノが砕ける音が聞こた。
それと同時に528本の魔術回路の撃鉄を一気に叩き上げる。
全身を駆け巡る膨大な魔力。
抑えられていた力が溢れ、この身を纏う。
瞳を閉じて、虚空を掴む右手にイメージする剣はただ一つ。
誇り高き彼女が持ちし聖剣。
出来ないはずがない。
この身には彼女の剣の鞘がある。
「―――
投影、開始
(
トレース・オン
)
!」
―――創造された理念を鑑定し、
―――警告
―――基本とする骨子を想定し、
―――負荷増大中
―――構成された材質を複製し、
―――肉体不完全
―――製作に及ぶ技術を摸倣し、
―――肉体耐久性能低下
―――成長に至る経験に共感し、
―――肉体崩壊の危険あり
―――蓄積された年月を再現し、
―――魔術回路崩壊の危険あり
―――あらゆる工程を凌駕しつくし、
―――固有結界暴走の危険あり
―――ここに幻想を結び剣と成す!
「っ! ゴボッ!!」
聖剣を握るとほぼ同時に膝をつき、大量に吐血する。
まずかった。
あのままだと肉体が崩壊していてもおかしくなかった。
いや、聴覚や視覚など一部にノイズが混じっているように一時的なものだろうが、異常をきたしている。
元いた世界でも彼女の剣を投影した時には魔術回路にかなりの負荷がかかるし、封印回路を使用すれば肉体にも負荷がかかる。
だが今回の肉体への負荷は全く別物だ。
恐らくは
「子供という成長途中の不完全な肉体のためか」
こ
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