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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十三話 残る者たち
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落ちていく剣、デュランダルが爆発を起こす。
爆風でアリシアとプレシアが上に押し上げられる。
だが現状の身体では二人を同時に引き上げる事は出来ない。
そのため俺が執った手段は
「クロノ! しっかり受け取れよ!!」
「なっ!」
爆風で浮かび上がるタイミングに合わせ、左腕の力で引き上げながらそのままクロノの方に放り投げる。
宙を舞い俺の視界から消えるアリシア。
「ちゃんとキャッチしたか?」
「ああ、なんとかな! だが次からは先に言ってくれ!!」
「善処するよ。さっさとアリシアを連れて逃げろ」
「協力者である君を残して行けるか!」
クロノの返答に苦笑しながらプレシアを見る。
まったくクロノも大概に人がいいな。
「で、さっさと両手を使ったらどうだ?」
「フェイトを苦しめた私には母親の資格もないもの。
フェイトの力にはなれないわ。それに病に侵されたこの身体じゃ長くはないわ。
だから私を置いて行きなさい」
俺の言葉に淡々と返すプレシア。
プレシアの瞳には恐怖はない。
ただ受け入れていた。
それを表すかのようにプレシアの右腕に絡まる布と鎖は握られることなく、また左手もだらりと下げられたままであった。
だがそれは
「また逃げる気か?」
「……なにを」
「フェイトを苦しめたから母親の資格がない? 病に侵されて長くない?
ふざけるな。貴様が死ねば、フェイトは悲しむんだぞ。
そんなこともわからないのか、プレシア・テスタロッサ!!」
俺の言葉に目を見開くプレシア。
「フェイトを苦しめたと後悔があるなら償えばいい。病は俺がどうにかする。
諦めるな! フェイトを娘と思うなら、後悔があるならば足掻いて見せろ!!」
「……そうね。また逃げようとしていたのね、私は。
もう逃げない。長くは一緒にいられないのかもしれない。
それでも、例え短い時間でも私が出来る精一杯の事をする!」
プレシアの右手が、そして左手も上に伸ばされ布と鎖を掴む。
生きようと足掻くプレシアに笑みが零れる。
プレシアが生きようとしている。
プレシアが戻ってくるのを待っているフェイトがいる。
そして、俺が無事に戻る事をなのはが信じている。
だから俺も絶対に諦めない。
まずはプレシアを引き上げるのが最優先。
周囲に視線を向けると
近くにまだ崩れていない足場があった。
そこにはまだ亀裂も入っていない。
あそこならいける。
「プレシア、あそこに投げるからうまく着地しろ」
「わかったわ」
俺の視線を追い、場所を確認したプレシアが頷く。
両手で布と鎖を掴み直し、不安定で痛みを発する身体を捩じり、プレシアを足場
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