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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十三話 残る者たち
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のに合わせるかのようにジュエルシードの魔力がどんどん高まっていく。
一つのジュエルシードだけでも厄介だというのにそれが八つもあるんだからもはや手の着けようがない。
「艦長、庭園が崩れます! 戻ってください。
クロノ君達も脱出して崩壊までもう時間がないの」
「わかった! フェイっ!!」
「きゃっ!」
「フェイトっ!」
エイミィからの通信にフェイトの事を呼ぼうとしたその時
上からは瓦礫が落ち、フェイトが立っていた場所が隆起する。
アルフが慌ててフェイトの事を掴もうと手を伸ばすが届かない。
「……最後までごめんね」
そんな崩壊の中、プレシアの言葉だけはしっかりと聞き取れた。
プレシアはアリシア・テスタロッサの入ったポットのそばに立ちながらフェイトの事を見つめていた。
先ほどのつぶやきは誰に向けられたものなのだろうか?
フェイトを最後まで危険目に合わせた事か
それとも最後まで付き合わせてしまう事になったアリシアに向けられたものか
もしくはその両方か
その答えはわからないがゆっくりしていられる状況じゃない。
現にプレシアが立つ場所も亀裂がどんどん広がっている。
この下には虚数空間が広がっている。
落ちれば生存は絶望的、いや不可能だろう。
しかしその状況下でもプレシアは落ち着いていた。
憑き物のが落ちたようなその表情は全てを受け入れる覚悟が出来ているように見えた。
冗談じゃない。
フェイトはプレシアを求めているというのに、その手を振り払ってあえて死を選ぶつもりか。
そんなの認めない。
危険なのは承知している。
そんな中プレシアのところに行こうとした次の瞬間
「っ!!!」
背筋に寒気が奔った。
本能が危険と警告する。
その発生源は上
僕だけじゃない。
ここにいる全ての者がこの状況の中上を見上げていた。
ジュエルシードの魔力が満ちている庭園の中でも明らかにわかる異質な魔力と存在感。
その存在感が膨れ上がる。
それとほぼ同時にその異質なモノは天井を突き破る。
だがそれでも勢いが衰える事はなく、さらに下を目指して一瞬で視界から消えた。
その速さはもはや視認できるものではない。
当然、今のが何だったのかわかるはずもない。
しかし恐ろしい程の速度で天井を破ったモノはその余波だけで周囲にある瓦礫を薙ぎ払ったのだ。
仮に直撃しなくてもただでは済まないのは間違いない。
そして、異質でこれだけの事が出来る可能性があるのは
「まさか士郎か?
エイミィ! 何だ今のは!」
「わ、わかんない。というか観測結果は後!
早く逃げて!」
あまりの異質さに呆然とする
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