第四章
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「暖かい場所じゃないのね」
「暖かい場所には来るわよ」
「つまり家族のいる場所がなの」
「そう、暖かい場所なのよ」
そうなるというのです。
「家族の誰かがいる場所がね」
「それで皆がいる場所がなのね」
「一番暖かいのよ」
「だから猫ちゃん達も来るのよ」
「わかったわ、猫ちゃん達はね」
「我儘に思えてもね」
ちょっと見ただけではです、けれどよく見るとです。
「家族が大好きなのよ」
「そうなのね、だから私達もなのね」
「猫ちゃん達が大好きなのよ」
自分を好きでいてくれる相手だからだというのです、お母さんは香菜ちゃんにこのことを優しい微笑みと一緒にお話します。
そして香菜ちゃんも猫ちゃん達を見つつお母さんに言いました。
「じゃあこれからもね」
「猫ちゃん達と一緒にいるのね」
「猫ちゃん達が私のことが好きで」
それにです。
「私も猫ちゃん達が好きだからね」
「こうしてこれからもね」
「うん、いつも一緒にいるね」
こうコタツの中に入ってお母さんに答えるのでした、自分を好きでいてくれていつも一緒にいてくれている猫ちゃん達も優しい目で笑顔で見ながら。
コタツの中の猫 完
2013・11・28
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