第九章
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まったわね」
「はじまりは小さくて。そして憂いていたけれど」
「前に進めば」
つまりだ、努力すればだというのだ。
「それがやがて大きなものになるわね」
「そうね、どんな対立もね」
「何かをすれば」
それによってだというのだ。
「終わらせられるわ」
「どれだけ深い対立でもね」
それは終えることが出来る、二人は砂と岩だけだったかつてのエルサレムと今二人の前にあるオリーブに覆われたエルサレムを心と目で見比べながら話した。適えられた平和の素晴らしさを確かに感じながら。
オリーブの祝福 完
2014・1・29
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