エイプリルフール番外編 【Force編その2】
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次の日。
「んっんーっ!」
ぐいっと背を伸ばすと眠気を飛ばした。
一日眠ったあたしの体は全快。すこぶる調子が良い。
その後起きたヴィヴィオ達とおはようと声を掛け、アオお兄ちゃんが用意してくれた朝食を食べると、アオお兄ちゃんに呼び出され外へ。
「それじゃ、どれだけ強くなったか、自分自身の実感が欲しいだろうから…俺達と模擬戦しようか」
「アオお兄ちゃん達とですか?」
「こっちは俺と久遠、それとロザリアの三人。そっちは四人全員で。一応この辺りはフロニャルドの守護の力を応用している。全力で挑んでも大きな怪我はしないよ。まぁ死ななければ俺が治して上げられるしね」
なるほど。
「どうする?止める?」
そのアオお兄ちゃんの問いにあたし達は視線を合わせると。その瞳に闘志を燃やす。
「受けて立ちましょう」
とアインハルトさん。
「わたし達がどれくらい強くなったか見せてあげます」
「弟子は師匠を越えるものです」
とヴィヴィオとコロナ。
「あー…でも、アオお兄ちゃんを越える事は不可能なような…」
「リオっ!分かってるけど、そう言う事は言わないのっ!ここは倒すくらいの気持ちで挑む位でちょうど良いと思う」
「はーい」
互いに距離を取るとデバイスをセットアプ。準備を整える。
それぞれのバリアジャケットの腰にはおそろいの羽扇、ミニ芭蕉扇がささっている。
「それじゃ、ロザリア」
「うん…リアクト・エンゲージ」
少し控えめに呟いたロザリアちゃんはアオお兄ちゃんにユニゾン・イン…あれ?リアクトだっけ?まぁ効果はさほど変わるまい。
隣の久遠ちゃんは子狐モードから大きめの獣の姿に変わっていた。
空中に魔法陣でカウントダウンが映し出される。
「3」
「2」
「1」
「行くよっ!みんな」
「はいっ!」
「てっ!あっち速すぎるっ!」
え?っと視線を向ければ既に巨大な輝力を練りこんでいるのが見て取れた。
「木遁秘術・樹界降誕」
「えええええっ!?」
ちょっ!アオお兄ちゃんもう術の発動っ!?しかもこれは広域殲滅タイプの術だ。
地面から無数の木が乱立し、うねりながら津波のように押し寄せる。
「紋章発動っ!」
あたしも遅れながら輝力を合成。ヴィヴィオ達も冷静に後に続いた。
今ならアレを使っても余裕が残るはず。
「ヴィヴィオっ!」
「う、うんっ!」
あたしとヴィヴィオは素早く印をくみ上げる。
「火遁・豪火滅失っ」
「風遁・大突破っ」
「「合成忍術、爆炎乱舞っ!」」
あたしの火遁をヴィヴィオの風遁が煽る。
炎は勢いを増し、迫り来る木々を押
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