エイプリルフール番外編 【Force編】
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あたし、リオ・ウェズリーがアオお兄ちゃん達との再会から二年が経った頃。
あたしは文通友達の居る無人世界にある開拓村へと一人で遊びに来ていた。
もちろん、道中は管理局員の人がたまたまその開拓村へ行くと言うので、ちょっとしたコネで同行させてもらったので、特に問題は無く、ただ滞在期間はその管理局員の人に合わせて帰るので、ほんの数日の日程での旅行だ。
その村は本当に何もかもが素朴で、ミッドチルダと比べるまでも無い。周りは木々に覆われているような所で、それでもそこに住む人たちの笑顔はどの世界も変わらない物だと思う。
ミッドチルダからのお土産はとっても喜んでもらえたし、自然の多いこの世界はとてもゆっくりと時間が過ぎているよう。
一時都会の喧騒を忘れられる穏やかな時間。
そんな時間が、ただの一人の狂人により壊される事になるとは、一体誰が思おうか。
「うわっ…遅くなっちゃった…」
余り人の目が届かないのを言い事にあたしはちょっと村を離れた所で一人で念や輝力の修行をしていたのだが、夢中になりすぎてすっかり辺りは暗くなってしまってた。
あたしは慌てて村への道を駆け戻る。文通相手の友達にどう謝ろうか考えていた所、やっとたどり着いた村は様変わりしていた。
「なに…これ…」
目の前に映るのは何かの肉塊、それとまだ原型を止めているものの切り殺された人、ヒト、ひと…
「チョコラ…?小父さん…小母さん…っ!」
所々破壊の後が見え、村の原型しか残っていないが、あたしは記憶を頼りにあたしの友達の家へと走る。
「あ、…あっ…ああああああっ!!!!」
大丈夫、きっと大丈夫と呪文のように唱えていたその言葉は血を流して横たわるその人影により打ち砕かれてしまった。
駆け寄り、抱き上げ、心臓が動いているか、呼吸をしているかを確かめるが、反応は無い。
ガサリと後ろで物音がたった。
「まだ生き残りがいたか…だがなぁそこのチビすけで最後だろう」
振り向けば、小さな銃剣のようなデバイスをもったチャラけた男性が立っていた。
「貴方がやったんですか?」
「見れば分かる事だろう?まぁ今からお前もそいつらのお仲間になるわけだがな」
「…そう…ですか…っ…あなたがっ!!」
怒りに呼応するかのようにあたしの背後に紋章が浮かび上がり、輝力を合成する。
『スタンバイ・レディ』
ソルがバリアジャケットを展開、防具が具現化する。
あたしの意識は沸騰しそうなくらいの憎しみと、悲しみが渦巻き、それでも目の前の敵を倒すと言う意思がそれを上回り、集約していく。
瞳は赤く染まり三つ巴のマークが浮かび上がり写輪眼が発動する。
「魔導師…にしては知らない術式だな…まぁ俺達の前では無
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