第3部
芙蓉編
第53話 ジャンプは資源ごみだから無闇やたらに捨てるのは勿体無い!
[8/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
敏感な体質だったので仕方ないと言えば仕方ない。
が、それを側から聞いていた神楽となのはの冷たい目線が突き刺さる。
「なんか、新八君の印象が私の中でがた落ちした気分だなぁ」
「全くアル。暫く私達に近づかないで!」
「てめぇら! ここぞとばかりに人の事おちょくりやがって!」
子供達のいざこざがその場で勃発したが、大人である銀時は大して気にも留めずに源外が修理している生首に目をやった。幾ら人気のからくり家政婦と言ったって生首だけでは売り物にはならない。どうにかボディを揃えられればそれなりに売れるのだが―――
「じいさん、どうにかボディを作れないか?」
「う〜ん、俺はこの手のからくりは得意じゃないんだがなぁ、しっかしあいつめぇ……雑な仕事しやがって!」
「あいつ?」
ぶつぶつと文句にも似た言葉を並べながらも淡々と源外は作業を行っていた。どうやら源外だけにしか分からない何かがあるのだろう。
まぁ、聞いた所で答えてくれそうにないだろうが。
「うっし、何とかありあわせで作ってみたんだが、どうだ?」
そう言って源外がありあわせで作ったボディの上に例の生首を乗せて見せてくれた。其処には生首ではなくちゃんとしたからくりのボディが作られていた。
何処かで見た機動戦士に似たボディで象られており右手には無骨な銃が持たれて左手にはシールドが供えられている。そして胸には特徴的な文字で【A】と書かれていた。
「おい、何だこのボディは? 明らかに顔とミスマッチじゃねぇか! ロボコップじゃねぇんだぞこれ」
「性能は問題ねぇ。このボディなら100年戦争が出来る代物だぞ」
「何でからくり家政婦が100年も戦争するんだよ! 大体なんでからくり家政婦がライフルやシールドを持ってるんだよ! 其処は普通ほうきとかだろ? そんな無骨なメイド要らんわ!」
余りにも体と頭がミスマッチ過ぎた。これでは誰も買ってはくれないだろう。仮に買ってくれたとしてもかなり値切りされそうだ。
「んだよ折角作ったってのによぉ、このライフルなんて苦労したんだぞぉ! トリガーボタンを押すと醤油が出るんだ。更にカートリッジを交換すればだし醤油も砂糖醤油も思いのままってんだからよぉ」
「へぇ、結構便利だねぇそれ」
「何処がだよ!」
繁々と眺めるなのはに対し銀時の不満の篭ったツッコミが木霊する。銀時の求めているボディとは掛け離れている為だ。
「とにかくだ、俺達は戦争する気なんてこれっぽっちもネェからよぉ。折角高値で売れそうな代物なんだからもっとこうナイスバディの色っぽい姉ちゃん風に作ってくれよ。シグナムやシャマル並の奴で良いからよぉ」
「何言ってんだあんたは! 悦子ちゃんは僕だけの僕のメイドになるんだ! 売るなんて許さん!」
銀
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ