第3部
芙蓉編
第53話 ジャンプは資源ごみだから無闇やたらに捨てるのは勿体無い!
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いた。銀時には新八が何故生首を見て冷静でいられるのか皆目検討がつかなかった。一体何故新八は落ち着いていられるのだろうか?
「ねぇお父さん、さっき言い忘れてたんだけどさぁ」
「ん?」
ふと、家の中からなのはが現れ、同様に新八を見下ろしながら語った。
「あれ、ただの機械だよ」
「マジか!」
どうやらなのはが大して慌てなかったのはそれを見て初めから気付いていたからなのだろう。
ふと、それを知らずに一人慌てふためいていた自分が物凄く恥ずかしい事に気付き、穴があったら入りたいと思ってしまった銀時であった。
***
新八の説明によると、どうやらこの生首は今巷で有名なからくり家政婦「悦子ちゃん」と言う類の様だ。江戸でからくりと言ったらもう行く場所はひとつしかない。万事屋ご一行は生首だけの悦子ちゃんを片手に源外の居る工房へと訪れた。
「どうだ? じいさん」
「偉く派手にやられたみたいだなぁ。ま、大事な部分の損傷はないし、この分なら直せるだろう」
どうやら損傷していた部分は簡単に直せる部分だけだったらしく源外も簡単に直せると言ってくれた。それを聞いた銀時は邪悪な笑みを浮かべだす。
聞けばこの悦子ちゃんと言うからくり、どうも巷では高値で取引されているらしく、上手くボディも取り揃えられればかなりの金額が期待出来ると言うものだ。
「しっかし時代は進歩しているねぇ、ツンデレメイドに熟女メイド、ぶりっ娘メイドに眼鏡っ娘メイドと来たかぁ。からくりもついに此処まで来るとはねぇ―――」
「仕事もこなせるし気立ても良いし、最近じゃぁ人間より使えるって商人達から専ら評判が良いみたいですよ。まぁ、僕達庶民が買えるような値段じゃないんですけどね」
遠い目をしながら新八が淡々と語ってくれた。それをパンフレット片手に聞き耳を立てていた銀時はうんうんと頷いた後に、新八に目線を向けた。
「因みに新八、何でお前このからくり家政婦についてそんなに詳しいんだ?」
「え? あ、あぁ……オタクの間では割と有名な話なんで……自然とオタクなら耳に入ってしまう事なんですよ」
銀時の問いに新八は頬を紅く染めながらちょっとはにかみ混じりに応えた。そんな思春期特有の反応を楽しむかの様に銀時はパンフレットで口元を抑えて面白半分な目線で新八を見入った。
「おいおいこいつ、からくりに言う事何でも聞かせるつもりだぜぇ。思春期特有のちょっぴりエロスな事で頭が一杯なんでねぇのぉ? これだから童貞君は危ないねぇ」
「なっ、あんたに童貞の何が分かるってんだよぉ!」
銀時の煽りに慌てふためく新八。そりゃ童貞だの何だのと言われればそりゃ普通の少年なら慌てるだろう。ましてや新八はその手の話題には過剰に
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