暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第3部
芙蓉編
第53話 ジャンプは資源ごみだから無闇やたらに捨てるのは勿体無い!
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も身震いしてしまう程だ。あれのせいで一体何度火傷を負い掛けたか知れない。
 まぁ、それが嫌なら常人並の時間で起きれば問題ないのだが―――

「さってと、んじゃとっとと食うとするか。昨日はあれのせいで朝からテンション駄々下がりだからなぁ」
「アレ? アレって何アルか?」

 お椀に盛られたご飯の上に卵を乗せ、醤油を掛けてさらさら食べながら神楽は聞いてきた。銀時も同じ様にしつつ昨夜自分が見た事を明確に思い出そうとする。

 可燃ごみの日に間違えて資源ごみを捨てた自分、夜中に無理やり神楽となのはを引き連れて回収に向ったが神楽が非情にも引き返してしまいてんぱりだす銀時、そして不気味な視線と共に其処に現れた女の生首。

 思い出しただけでも背筋が凍りそうになる夢であった。

「昨日ゴミ捨て場で生首の事アルかぁ?」
「ん? 何でお前がそれを知ってるんだよ」

 何故脳内イメージの部分を神楽が知っているのか? もしかして、神楽にエスパーの類みたいなスキルが発動したからでは?
 と思っても見たがそんな事は稀有だった。

「うなされてたアルよ。あの後何時まで経っても戻ってこないからゴミ捨て場に行って見たら銀ちゃんそこで倒れてたアルよ」
「マジかよ。居酒屋2,3件はしごしたってそうはならねぇぞ。ま、見られたのがお前でよかったってところか」

 これが神楽以外の奴に見られたら洒落にならない。ゴミ捨て場で寝巻き姿の銀時が倒れていた何て知れ渡った日には最悪万事屋を畳む覚悟も辞さなければならない事になりかねない……訳はないと思う。

「ふぅん、昨夜そんな事があったんだ。私全然覚えてないや」
「お前は器用に立ちながら寝てたからな。ったく、お陰で朝からテンション激下がりだぜ。こう言う時は何か糖分でも摂取するにかぎ―――」

 ふと、銀時は机の上にある異質な物に気付いた。本来そんな物を乗せるはずがない物が乗っていたのだ。神楽のすぐ横に置かれている物。緑色の髪をし綺麗な髪飾りを施された女の生首が其処に静かに置かれていた。

「か、神楽ちゃぁん……それ何?」
「あぁ、これアルかぁ? 銀ちゃんを連れて来るついでに拾ったアル」

 分かり易く、そして明確に神楽は告げた。要するに自分が気絶した原因をそのままテイクアウトしたって事になる。
 それを見て、それを聞いた途端銀時は一気に顔面蒼白になり座っていた椅子から即座に後ろへと飛び退き震える指でその生首を指差した。

「ななな、何でそんな物騒な物をテイクアウトしてんだてめぇはよぉ! ってか、何でそれを食卓に置くんだ! 明らかに食卓に使う代物じゃねぇだろうが!」

 ギャンギャン騒ぎたてる銀時。慌てふためく銀時を見て、なのはも不審に思ったのかさっきまで気にも留めてなかった例の生首を見た
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