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「はい」
「・・・ロズミアではないな?」
中年の男性の声がする。
・・・誰だ?
叔父・・・か・・・?
「俺は・・・探偵だ。名前はハイエスト」
一応偽名と偽りの職業を名乗っておく。
「お前のことはどうでもいい。それより、ロズミアはどうした?」
「先ず、おたくのことを名乗ってもらおうか。そういうのは礼儀にかけると思うからな」
「ふん!まあ、いいだろう。名前はフルユエンス。職業は医者だ。ウイルス系が専門だ」
「ロズミアの主治医ってところか?」
「まあ、元だがな。今はウエストハイドシティというところにいる」
「で、そのお医者さんが何の用だ?」
「・・・ロズミアを出してくれ。お前では手に負えん」
「・・・死んだよ。毒物で逝った」
「・・・ロズミアに託されたか?」
「・・・伝言なら」
「なら、その事件のすべてを話そう。ウエストハイドシティというところに来てくれ。話はそれからする」
「は?え、っちょ!・・・切れた」
なんなんだ?
フルユエンスだと?
ふざけた名前だ。どうせ偽名だろう。
だが、とりあえず行く価値はあるだろう。
目的はできた。
あとは、そこに行くだけだ。
−現在−
「・・・ついたか」
ついたのは寂れた感じの町。
村の前にはアーチ状になった錆びた看板が立っている。
・・・見るかに田舎の村だな。
それに、地図にも載っていないような程だ。
「・・・おい、よそ者」
「ん?住人か?聞きたいことが・・・」
「帰れ」
そう言って、ショットガンを向けてくる。
「おいおいおい・・・落ち着けって・・・俺はすぐに帰る・・・ただ、ちょっと人に会いに来ただけだ・・・」
「・・・会いたいやつをいいな」
「医者のフルユエンスってやつだ」
「・・・ああ、あいつか。早く行け。あいつの場所ならすぐにわかる。オー精神病院ってところだ」
「ありがとう」
「・・・ッチ、はやく行け」
感じ悪いな・・・。
だが、そういう風の村なんだろう。
そう言うたぐいの村はたくさんあると聞いている。
ましてや、こんなド田舎だ。
まあ、わかる気がする。
「あった・・・。オー精神病院・・・ここだな・・・」
見た感じ寂れたような病院。
看板の金属も錆びていて、壁の木材も所々朽ちている。
穴も開いていて・・・およそ病院と呼べるような清潔な
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