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トゥルース・サクリファイス
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 1352時。


 バイクのエンジン音が辺りに響く。
 荒野に響く。


 周りには車もない。
 偶に来るが、それは砂埃を巻き上げてくるせいで姿は見えない。
 だが、目的地は見える。


 ウエストハイドシティ。


 そこに、秘密を解き明かすカギがある。


 −三日前−


 1421時。


 「クソッ!手がかりは何もねえ・・・。意図的に消してるってことかよ!!」


 先ずはスタンダートに新聞から調べようと思ったが、あの事件のことは影も形もない。
 ・・・だが、目撃者は多数いた。
 しかし、どれもこれもこちらが知っていること以上のことは分からなかった。


 「・・・衝動・・・増やす・・・。これはきっと、『衝動を増やす』ということが、今回の事件の鍵なんだ」


 アレからその結論に至るのは容易かった。
 先ず、ロズミアがなぜあのような行動をしたのか・・・。その点は容易に想像がつく。
 ロズミアは『愛情』を求めていた。


 ロズミアはどうやら、広い交友関係はなく、逆にほとんど皆無といっていい状況だった。
 そんな中で、親という存在は大きかったのだろう。
 現に、殺されてからおかしくなっている。
 そのあたりは目撃情報からもしっかり裏はとれているし、何より、それまで一度もそんな殺人は耳にしなかった。
 情報操作が行われる前の話だし、第一あんな殺し方だったら情報を隠蔽するのはかなり難しいのだろう。
 ・・・このあとは、人の記憶から消え失せるのを待つだけ・・・てか。


 ふざけやがって。


 だから、日記をつけることにした。
 ・・・この日記を置く場所はない。
 だから、俺が肌身離さず持っておくことにした。
 それが一番安全だろう。


 「・・・だとすると・・・その『愛情がほしい』という欲望と、『殺してやる』という二つの欲望が暴走した結果・・・ってことだな・・・。だが、何故暴走した・・・?なんで、罪の意識を感じなかったんだ・・・?そこまで・・・あ・・・」


 ・・・そういうことか。
 おそらく、ロズミアの最近の行動を調べればわかるはずだ。


 「・・・また聞き込み・・・か・・・」


 まあ、一からやり直しというのもたまには悪くないか。


 1933時。


 『ロズミアの最近の行動』だと予想以上に多く集まった。
 やはり、美人だから人目を引くのだろう。
 それに、最後にとんでもないことやらかしたからな。
 おまけに、そのいともたやすく殺人を犯すところに惚れた奴もいたらしい。


 正直、それはよくわからんが。


 いずれにしろ、とても有意義だったといえる。


 「先ずは
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