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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
18 終わり無き悪夢
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バルムレット程の大剣で頭上から襲ってくる攻撃を防ぐために持ちあげるとなれば、両手を使わなくてはならない。
そうすれば腹部はガラ空きだ。
そこに全く予期せぬ一撃を喰らい、スターダストは吹っ飛ばされてしまう。

「うっ、うっっ....」

激痛にバイザーの内側の顔が歪み、右手で腹部を抑えながらゆっくりと立ち上がる。
正直、侮っていた。
杖術に長けていることは想像していたが、拳で殴りかかってくることは全く考えていなかった。

「いいぜぇ...いい顔だ!もっと憎め!!もっとだ!!」
「言われるまでもない...」

スターダストは右腕のガントレットをマシンガンへと変化させた。
そして左手でバルムレットを握り直すと、右足から踏み出してダッシュした。

「ハァァァ!!!」
『ハッ!バトルカード!!スーパーバリア』

スターダストのマシンガン連射に対して、ナイトメアはバリアを張り銃弾の雨を防いだ。
しかしスターダストの狙いは別だった。
結果として全て防がれるのは折り込み済み、狙いは銃弾の雨で自分の姿を隠すことだった。
スターダストはそれに乗じて飛び上がる。

「ん?消えた?」
「もらった!!!」
「!?」

バリアを消滅させると視界からスターダストが消えていたが、次の瞬間、頭上から今にもナイトメアの頭をかち割ろうとするかのようにスターダストがバルムレットを構えて降ってきた。
だが不思議とナイトメアは絶好のチャンスが到来したかのように感じていた。

『バカめ!!堕ちろ!!』
「うっ!?」

棍棒の先からパイプのように紫煙が吹き出した。
万有引力の法則に従っているスターダストは交わすことも出来ずに、その紫煙を浴びてしまう。
その瞬間、スターダストの全身に篭っていた力は抜け、ナイトメアの足元に落下した。

「あぁぁ...ぐぁ...」
「ハッ!正直、危なかったぜぇ?不意打ちが得意なのか?あぁ!?」
「グァァ!!」

ナイトメアは倒れて唸り声を上げながら苦しんでいるスターダストを棍棒で何度も叩いた。
まるで餅つきのように肩、背中、腹部、顔面を潰しに掛かる。

「ガァァァ!!!」
「オラオラオラオラ!!!この程度かよ!?このクソガキ!!」

スターダストは腹部を蹴られ、転がりながら倉庫の窓際まで転がっていく。
だが痛みは全く感じていなかった。
それを上回るほどに襲ってくる睡魔、そして込み上げてくる負の感情で胸が張り裂けそうな激痛に襲われていた。

「うぅぅぅ!!?」

思考がまとまらない。
僅か30メートル先にナイトメアがいるというのに、反撃する手立てが全く思いつかない。
それどころかどんどん冷静な思考力が削られ、視界も真っ暗になっていった。

「あぁぁぁぁ!!!」
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