第4話 覚悟
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ちはダンテ、まずは右からだ」
「はい」
自分の名前がコールされ、ダンテは黒い遮眼子を持って左眼にあて、先生の合図を待つ。
「じゃぁ、これ」
この正解は右である。普段なら絶対に見える箇所なのだが、ダンテは右眼に違和感を感じていた。ぼやけて指定された箇所がよく見えなかったのであった。
「(み、みえない…)」
「下…」
「…。じゃぁ、これは… ?」
今度は先程指定された箇所よりも大きかったため、
「左…」
と正解をすぐに答えられた。
結果は左目が2.0、右目は1.5となった。
「ダンテ、右目だけ視力が落ちてるな。普段なら両目2.0なのに…」
「な、なんででしょうね…」
「両親が死んだ日に、僕は万華鏡を開眼し、その能力を使いました…」
「そして後日受けた視力検査で右眼の視力が落ちていたと…」
「はい、そうです…。そして、あの日以降、今まで万華鏡写輪眼を一度も使いませんでした。でも…」
「でも ?」
「おーい、ダンテー、いるか〜」
ダンテが湯の国任務の準備をしている時に一人の男が訪ねてきた。
第七班の担当上忍、はたけカカシである。
「あれ、カカシ先生じゃないですか、どうしたんですか急に」
「いやぁね、お前に言いたいことがあってね〜」
「なんですか」
「率直に言おう。お前、万華鏡写輪眼を持っているだろう…」
「…。知っているんですか…」
「ま、お前の両親が亡くなった日の二日後の身体検査でお前の視力が下がったと聞いてな。もしかしてとは思ったが
やはりそうだったか」
「カカシ先生。あなたが写輪眼を持っていることは知っています。もしかして、先生も万華鏡を… ?」
「そうだ…。だが、最初に開眼した時には、その負荷に耐えられなくて気絶したっけなぁ…」
「あれを使うと、眼がおかしくなるんです…。まるで、いつかは目が見えなくなってしまいそうな…」
「ま、その通りなんだけどね。万華鏡写輪眼を使えば使うほど視力が低下していき、最終的には失明する」
――――――絶句
強力な術にはそれなりのリスクを負うと確かに今までで習ってはいるが、本当にそうであると確信に至るしかなかった。実際あの日に体験したのだから…
「あの日以来、万華鏡を使うのを避けてきました。使わなければならない機会もなかったですし…。その話を聞いて余計使いたくなくなりました」
「……。大切な仲間を守りたい、でも敵はリスクのあ
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