第4話 覚悟
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は観光客に紛れて不審な物を発見したらそれを撮影して僕のところに持ってきてほしい。自分で対処できるものはその場で対処してもいいが、見覚えのない物の場合は無理にそれに触れないこと」
「うッス」
「あぁ、あとそれと」
「え、まだあるンスか ?」
「決して女の子撮影なんかに走らないようにね…」
「そ、そんなことするわけないじゃないッスか…。趣味と任務の区別ならちゃんとついてるッスよ…。ははは…」
ヤマトはまた例の『笑顔』をつくり、任務に関係のないことをすると後でとんでもないことになるとラオは自覚した。本当に八百屋のバイトをやっていたらこんな恐ろしい人になるのかと思ったのはラオだけであった。
「最後にダンテ、君は高いところから写輪眼で不審な動きがないかを見張っていてほしい」
写輪眼、それは普通の眼と比べ、数倍の視力を有し、高速で動く物体にも対応する事の出来る、通常うちは一族のみが持つ血継限界である。さらに、写輪眼には催眠眼、幻術眼など、様々な能力があり、これら全部を使いこなせて初めて立派なうちはの忍とされるのである。現在ダンテは、写輪眼を普通のうちはの下忍よりも使いこなせているとされている。だがそれには訳があるのだが…。
「はい…、わかりました…」
「(何か、本格的な任務って感じがしてきたなぁ…)」
自分のするべき事を認識したダンテは自分が任務に携わっていることを改めて自覚する。アカデミー時代の教習や実習とはわけが違う。今までやってきた迷子犬捕獲任務などともわけが違う。多くの人の命がかかった大切な任務なのだと実感させられたのであった。
「よし、今日は明日に備えて寝るとしよう。あと、ダンテは後でぼくのところにくること」
「ヤマト先生ってもしかしてゲイだったンスか !?」
「んなわけねーだろ、この色欲煩悩変態チャラチャラ野郎がぁ !!」
「ぐほぉぉぉ」
本日このやり取りを見るのは何回目だろうかと、鳩尾に正拳をくらって倒れこむラオをみながら思うダンテであった。
―――――――夜闇が広がる中、満月が地を照らす
その中にいると、あのことが嫌でもフラッシュバックしそうだがなんとかこらえてダンテはヤマトのところへ向かう。
ヤマトは布団の上に座って待っていた。
二人の間に少し重い空気が漂い始める。ヤマトがこれから話すことはそれほどとても重要なものであることなのだとダンテは思っていた。
「やぁ、僕が君に話したいことはたった一つ」
「僕の『もう一つの眼』、万華鏡写輪眼のことですね…」
ダンテはヤマトがどういう話をするかわかっていたようである。
「そうだ。カカシ先生から何を
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