第4話 覚悟
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ミー時代のこと、ダンテがサスケに次ぐ成績が第2位だったこと、ラオが一日の中で女の子といる時間が男の子といる時間よりはるかに多かったこと、マヤが授業の休み時間中ずっと筋トレを行っていたことなどの話で盛り上がる。
「ヤマト先生〜。少年時代にアルバイトやってたって言うけど、何やってたンスか !?」
ラオはヤマトの『アルバイト』の内容を知りたいのである。アルバイトといえば、店の店員や新聞配達等色々あるがラオはヤマトのやっていたアルバイトは何處か普通のアルバイトとは違うと思っている。
しかし、ヤマトの『アルバイト』は決して他人には言ってはならないような『アルバイト』である。例え相手が親友であってもだ。
――――――暗部、正式名称、暗殺戦術特殊部隊
火影直轄の組織であり、隊員は常に面で顔を覆い隠し、命じられた任務を確実に裏でこなす部隊である。
第七班の担当上忍、はたけカカシもかつてこの隊員であり、かなり多くの功績を残した。しかし、ヤマトは現在もこの仕事を続けており、やめたというのは嘘である。暗部の仕事を『アルバイト』としている時点で嘘であるが。
「あぁ、八百屋さんの店員さ」
淡々とヤマトが答える。流石は暗部といったところか嘘がとても達者である。
「…。プッ…、アハハハハハ ! 八百屋とか、笑い殺す気スか先生 ! アッハハハハ !」
ラオが失笑。
ヤマト先生のことだから何か凄いアルバイトだと思っていたが、八百屋と聞いた時には笑いしか出てこなかった。
第九班の初顔合わせの時に、ラオに自分たちの年齢の時に任務以外に何をやっていたかを聞かれ、とっさに『アルバイト』と答えたのだ。暗部なんていえるわけがないからである。そして今度は『アルバイト』の内容まで聞かれ、八百屋としっかり嘘をついた。でもヤマト本人八百屋がそこまで笑われるとは思ってもいなく、答えるならほかの仕事を答えればよかったなぁと若干悔やむヤマトであった。
「さてと、明日の持ち場についてもう一度確認しておこう」
さっきまでの旅行のような雰囲気とは打って変わって『任務』の話に入り、皆がヤマトに注意を向ける。ダンテ達は湯の国に旅行に来たわけではない。観光大使を護衛するという任務を遂行しに来たのだ。4人は本来の目的に返る。
「明日は温泉街の大通りで盛大なパレードが行われる。観光大使は真ん中の乗り物の頂上にいる。ここまではいいな ?」
「はい」
「うッス」
「おうよ」
「よし、次に各自の持ち場についてだ。まずはマヤ。君は観光大使の乗る乗り物の移動に合わせて観光客に紛れ込みながら移動してほしい。襲撃対策として、マヤの体術は役に立つ。襲撃してきたら敵を討つんだ」
「っしゃ ! 襲ってきたらぶっ潰してやるぜ !」
「次にラオ。君
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