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ネギまとガンツと俺
第28話「麻帆良祭〜本質と布石〜」
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心していられるのもこの瞬間までだった。

「! ……いた」

 大会開催者としての仕事、つまりは授賞式と締めの挨拶を終えた超さんが人ごみに紛れて移動を開始した。

 おそらくはタカミチ先生によるものだろう、彼女の移動に合わせて何人かの教師らしき人間も追跡を開始した。

 ――さすがにタカミチ先生。行動が早い。

 先に拘束具を外して外へ出たはずの俺とほぼ同タイミングで、先生も脱出に成功したということになる。

 しかも他の教師陣に連絡を済ませているアタリ、彼の実力の高さだけではなく周到さも窺える。

 感心しつつも超さんや教師陣の移動を傍目に捕らえて、呟く。

「……さて、見せてもらう」

 いつに間にか戦闘時の如きソレへと変貌した彼はその姿をステルスで隠し、一定の距離を保ったまま追跡を開始した。




 大方のアタリはつけていた。

 彼女への信じるべきキーワードはただ一つ。

 タイムマシン所持者。

 それだけ。

 だが、それは超さんを捕まえようという他の魔法教師は知りえないという重要な情報。

 そして、それを他の教師陣に、引いてはタカミチ先生にも教えないのは決して先生達の実力を信頼していないだとかそういう類のモノではない。

 『タイムマシンの秘密を教師陣は何も知らない』という誤情報を超さんに与え、油断させるため。

 他意はなく、悪気もない。

 これが俺の戦い方。数え切れないほどのミッションを渡ってきた俺の、本当の姿。

 少しでも生き抜くため、敵を殺すため。

 卑怯者と罵られ、裏切り者と蔑まれ、悪魔と恐がられた俺の本質。

 圧倒的な能力を持つ星人たちと渡り合うための根幹。他人を囮にするという、人数が必要とされる戦い方。

 もちろん、超さんを殺すつもりではないが、確実に彼女を抑えるためにもやはり確実な情報が欲しい。

「……」
 今、正に彼女を捕らえようと魔法教師達が彼女を囲んでいた。いや、正確にはこの瞬間に彼等は襲い掛かった。

 死角はない。

 絶対回避不可能。

 先生方はもちろん、遠目に見ている俺も。誰もが捕まえたと思った。

 だが。

 平然と、彼女は呟く。

「3日目にまた会おう。魔法使いの諸君」

 そして、いなくなった。

「……消えた?」

 呟きの通り、彼女がその姿を消した。

 魔法教師達でも行方を探ることは不可能らしく、驚きと脅威と不可思議といった様々な疑問を浮かべている。

 既に周囲には彼女の気配なく、またコントローラーを見ても彼女の位置は表示されない。

「……やはり、か」

 まさに、これが他の教師達を囮にしてでも俺が見たかったもの。

 コント
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