07:紫の聖花
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を上から落とされているかのようだ。俺ではいずれ潰されてしまう。そう思った俺は、剣をスライドさせ、何とかその場を脱出する。
ズドォンッ!!
轟音と共に強風が吹き、俺の体を宙に浮かせる。
「しまっ??????!」
宙に浮いている俺では防御の体勢もとれず、敵の攻撃に直撃してしまう。
意識が飛ぶかのような攻撃だった。普段からタンクなどしていないので軽装だが、それがここでは仇となった。俺のHPはごっそりと削られ、レッドゾーンぎりぎりの所で停止する。
――くそっ、身が持たねぇっ??????このままじゃっ??????!――
ぼやける視界の端に、奇妙な物を捉えた。それはゆらゆらと動き、相手を翻弄する。まるで陽炎のような??????。
「メテオっ、立てッ!!早く逃げろッ!」
エースだ。俺が見たものは、エースが敵の近くを跳躍したりダッシュしったりしていたものだったのだ。
俺は痛む腹部を押さえながら何とか立ち上がり、おぼつかない足取りで歩き、その場を後にした―――
* * *
暫くすると、エースが小走りに近寄ってきた。どうやら上手くまいたようだ。しかもちゃっかり先程の女性まで運んで来てやがる。そう言えば俺達はその子を助けに行ったんだった。死にかけだったから忘れていた。
「んん??????」
エースが来て直ぐに、エースの腕の中で微睡んでいた少女が可愛らしい声を上げ、ゆっくりと目を開けた。
「ああ、起きた??????大丈夫か?怪我はない?」
エースは目覚めた少女に優しく微笑みかけ、相手の状態を確認する。
「凛々しい?????」
少女はエースをじっと見つめ、やがてそう呟いた。正直言って、いきなり過ぎて何を言っているのかよく分からない。
「あー、えっと??????大丈夫みたいだ」
エースは困ったようにそう言うと、少女をゆっくりと降ろした。よく見ると、かなり可愛い少女だった。紫色の肩まである髪に、紫の花飾り。白や紫をベースとした服。細いシルエット。まさに、女神だ。
「あー、その、僕はエース。こっちはメテオ。君は?」
「私は、カトレア、と申しますわ」
んん?私?一体何処の貴族様だ?まさかキャラ作りって訳じゃあないだろ、絶対。そうだったら軽く引くか軽蔑するわ。
「ええと、カトレア。お前は――」
「気安く名前を呼ばないで下さい」
――え?――
一瞬理解に苦しんだ。何この人?気安く呼ぶなって、怖ぇ??????。
「私の名前を呼んでも宜しいのは――」
少女――カトレアはエースを見つめると、腕に絡み付くように抱きつき。
「エース様だけですわ」
「な、何じゃそりゃぁぁぁ
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