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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
氷の女王
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き、塀の修繕作業が終わるまでアイスランスを維持し続けることができた。

「二人ともありがとう」

振り返りお礼を述べナターシャと握手を交わす。
三人とも疲労が顔に浮かぶがナターシャが一番酷く立っているのがやっとといった状態だ。
エレナと二人でナターシャを支え村の広場へ足を向けるのだった。





倒れたタラスへ近寄っていくケレニスをギランの部隊が遮ろうとするが

「大人しくしていなさいな。フォグオブスリーピング」

ケレニスの周囲に霧が発生しその霧に触れた者は深い眠りに堕ちていく。
体が痺れて動かないタラスはその光景をただ見ていることしかできない。
そしてケレニスがタラスへ手を伸ばした時、象牙の塔と村の間で吹雪による竜巻が発生しケレニスの手が止まった。

「やれやれ、ようやくですか」

そう呟き振り返ると入り口に立っている人物に目を移す。

「お初に御目にかかりまして光栄です。氷の女王様」

恭しく挨拶をするケレニスに対し睨み付けているのはアイスクイーンだ。
しかしその姿は先程までとは違い全身氷となっており人とはかけ離れた存在となっていた。
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