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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
氷の女王
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たのかわからない速度で次から次へ放ち剣士が相手をしていたゾンビ二体へ吸い込まれるように矢が刺さり、動きが鈍ったところへ頭部へと命中する。
その二体が倒れると次のゾンビが侵入しようとするがアーニャが一体をファイアーアローで牽制し剣士が剣士がもう一体を切り伏せる。

「早く塞ぐ物を持ってきてください!」

後から来た二人のほうが自分より強いと判断したウィザード達は剣士の指示を理解すると塀を塞ぐため走り出した。

「ご協力感謝します」

剣士はゾンビと剣を交えながら二人に告げる。
そのとき初めて剣士の姿を意識した二人は一瞬だが言葉を失った。
剣士はまだ少女の面影を残すがとても美しく二人の目を奪ったのだ。
そう、剣士はナターシャ。

「い、いえ、お礼には及びません」

二人はナターシャの正体を知らないがその姿にアーニャはいつもの口調ではいられなかった。
先に我を取り戻したのはエレナでレイピアを抜きゾンビに斬りかかる。

「ぼうっとしないで対処なさいな」

それで正気を取り戻したアーニャは今後のことを思案する。

塞ぐにしてもこう次々とくるのでは・・

ファイアーウォールを使えば侵入を防げるが塞ぐ作業が出来ない。
それに魔力の消費が激しく長時間もたないのだ。
周囲を見渡すもゾンビの侵攻を防ぐものは思い付かない。
エレナとナターシャが仕留めたゾンビをファイアーアローで焼きながらいい方法はないかと探る。

「修繕用の物がありました!」

ウィザード達は荷台を引っ張りついでに村人だろう男手を連れてきたようだ。
横目で確認すると太い杭と分厚い板が確認できる。

「それを設置するのに要する時間は?」

15分。
それが返ってきた答えである。

魔力がもつかしら

しかしこうなったらやるしかない
腹を括ったアーニャは剣を交える二人に自分の考えを伝えタイミングを図る。
二人が同時にゾンビを切り伏せ横に飛び退いたそのとき

「アイスランス!」

通常は巨大な円錐形の氷を横に飛ばす魔法だが今回は塀の外側へ上から下へと地面に突き刺さるように放つ。
そして消えてしまう氷を魔力の注入により維持していく。
次第にアーニャの額には汗が浮かび呼吸も荒くなってきていた。

早く早く・・・・

魔力を放出し続ける身からすれば15分は永遠にも感じられる時間であり精神も磨り減らしていく。

集中集中・・・

「私のも使ってちょうだい」

アーニャの持つマナスタッフに触れたエレナから魔力が流れ込む。

「少ないですが私のも」

とナターシャもマナスタッフに触れアーニャへと魔力を与えていく。
魔力が供給されているとはいえ喪失感が無くなることはないが永遠とも思えた時間を忘れることがで
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