第五話 〜犬塚詠牙の一日〜
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ようにいた。
「少し前に地震のようなものがあったろ?あれの事を聞かれたさ」
「・・・そうですね。確かあのときは目覚めてしまったのかと気を揉みました」
「あいつがいうには次元震だと」
「次元震・・・。あぁ、犬塚殿が世界を渡った世界の事象でしたかな?」
「あぁ。なんでもそのときにこっちにきた人間がそれを感知したんだと」
「まぁ・・・。私どもはその時微かなまつろわぬ神の気配を感じましたが・・・それはお伝えしたのですか?」
「伝えたさ。だけど、こっちもまだわからない事が多過ぎるからな。あっちで原因がわかればいいが・・・」
スサノオは考えるような仕草をしていたがそこに
「ここで考えていてもしかたありません。もう少しわかれば犬塚様にお伝えできますのに・・・」
「さよう。今は伝えるだけ伝えたのでそれでよしとしませんかな?」
「・・・だな」
「しかし、御老公・・・先程は何を伝えたのです?なにやら楽しそうな顔をしておられましたが・・・」
「ん?あぁあれな。あれは恵那の奴のことを伝えたんだが・・・まだなにか踏ん切りつかないみたいだからな怒らせてみた」
かかかと笑うようにいうと
「まぁ!・・・恵那様の事をですか?」
「あぁ。伝えたときはなにか焦っていたが大事じゃないのかときいたら何も答えなかったさ。会うのが怖いとでもおもってたか?実際は恵那の方は会いたくて仕方ないみたいだがな」
「たしかに。羅刹の君はまだ記憶を消したと思っているのかのぅ?」
「あれはそう思ってるみたいだぜ?実際は記憶を消したんじゃなくて封印だったみたいだがな。・・・まぁその封印も時が立つにつれ弱まっていまじゃないものだけどな」
「あの時は大変でございましたね。会いに行くと恵那様はよくどこかへお出かけになられて・・・」
「前こういってたぜ【見つけても自分からは絶対に伝えない】だと」
「ほぅ?」「まぁ・・・」
「まぁ・・・大変なのは詠牙のほうなんだろうが・・・俺達は楽しくみさせてもらおうや」
「ほっほっほ」「ふふふ・・・」
おまけ終了
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