スーパーロボット大戦OG外伝
0570話
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動作がどのような意味を持つのかを、原作知識のある俺は当然知っていた。グランゾンの時の最強攻撃。そしてネオ・グランゾンの時も強力な攻撃であるのは間違いの無い、ブラックホールクラスターだ。
くそっ、確かに重力を扱うあの攻撃を回避するのは難しい。特に小型機であるニーズヘッグならそれはより顕著だろう。ならどうする? 目には目を、歯には歯を。……重力には重力を、だ!
「なるほど、正面から受けて立ちますか。では、力比べと参りましょうか」
一瞬にして考えを纏めた俺に向かい、口元へ僅かに笑みを浮かべたシュウ。そしてその言葉と共に、展開した胸部装甲から作り出されたブラックホールが瞬く間に生成される。それを両手で掲げ上げるように持ち上げ……
「事象の地平に消え去りなさい。ブラックホールクラスター、発射!」
その言葉と共に、俺の方へと射出される。
くそっ、間に合え!
コックピットで操作するのももどかしいとばかりに、T-LINKシステムを通じて感覚的な操作を行う。後方のヒュドラに内蔵されているグラビトン・ランチャーの砲口をこちらへと迫ってきているブラックホールへと向け……
「そう簡単にはやらせない!」
その叫びと共にトリガーを引く。
そして放たれた重力波は、そのまま直進して俺の狙い通りに放たれたブラックホールへと命中し、その場で一瞬拮抗する。
もしもこのグラビトン・ランチャーを俺が入手した時のままだったとしたら。あるいは、レモン達技術班がヒュッケバインMK-Vやブラックホールエンジンを解析して重力関係の技術を蓄積していなかったら。そして、その蓄積された技術でグラビトン・ランチャーが改造されていなかったのだとしたら。恐らくブラックホールは重力波を飲み込んでニーズヘッグへと襲い掛かってきていただろう。
だが、今のニーズヘッグに装備されているグラビトン・ランチャーは、それ等の経緯を踏まえ、レモン率いるシャドウミラー技術班の手によって改造されているのだ。その威力は、ネオ・グランゾンのブラックホールクラスターに対しても決して引けを取らない。そんな俺の考えは正しかったと言うべきだろう。先に攻撃を放ったのが向こうだった為に中間地点で……とは言わないまでも、それでもネオ・グランゾンによって生成されたブラックホールがニーズヘッグを飲み込む前に、グラビトン・ランチャーから放たれた重力波はブラックホールへと命中する。
ブラックホールクラスターとグラビトン・ランチャー。やはり俺の考え通り、威力的には殆ど同じ程度だったらしい。2機の間で拮抗するように重力の塊がぶつかり合っている。……いや、若干向こうの方が威力は上なのか、徐々に……本当に徐々にではあるが、重力波はブラックホールに押し負けるようにしてこちらへと向かって来ている。だが、それは本
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