スーパーロボット大戦OG外伝
0570話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
オ・グランゾンはいとも容易くワームホールへと突入して、その姿を俺の目の前から消す。
瞬間、ゾクリという冷たい殺気が背筋に走り、咄嗟に叫んでいた。
「念動フィールド、出力全開!」
T-LINKシステムが俺の危機感を察知し、念動力を貪欲に吸い取って強固な障壁を築き上げていく。そして次の瞬間。
「ぐぅっ!」
背後から襲い掛かってきた一撃により、ニーズヘッグの中が激しく揺れる。幸い、今の俺にとってはこの程度の揺れはどうという事も無い。前方へと吹き飛ばされた勢いで右側のヒュドラ3基のスラスターを使い、その場で半回転。同時にその勢いを利用してアダマンハルパーを展開する。ただし、吹き飛ばされた分距離があるのでいつもの大鎌状ではなく。
「アダマンハルパー、展開! ナイン・テールモード!」
その言葉と共に9条の鞭と化したアダマンハルパーは、半回転した勢いを利用して背後にいるネオ・グランゾンへと襲い掛かる。……だが。
振るわれた鞭の先にはワームホールが1つ存在しているだけだった。
外した!? 一瞬攻撃を外した驚きに固まる俺へと送られてくる通信。
「残念ですが、こちらです」
「ちぃっ!」
シュウの声が聞こえてきた瞬間、既に俺はT-LINKシステムを通して操作したツイン・ドライブで移動していた。俺の中にある念動力が、先程の一撃同様に強烈な危機感を伝えてきたからだ。
「グラビトロンカノン、発射!」
その声と共に、ニーズヘッグの背後へとワームホールで移動していたネオ・グランゾンが直径10mはあろうかという巨大な重力球を上空へと打ち上げる。すると次の瞬間、その重力球はネオ・グランゾンを中心として円状に無数の小さい重力球へと姿を変え、まさに重力球の天井とでも表現すべき光景になっていた。
くそっ、間に合うか!?
「加速っ!」
精神コマンドの加速を使用し、急速に上がったスピードでネオ・グランゾンから距離を取り……次の瞬間、天井が落ちてくるかの如く降り注いだ重力球の攻撃範囲から、なんとか逃れる事に成功する。
だが、俺はまだまだシュウを甘く見ていたのだろう。あの天才の放つ一撃が、広範囲に重力球を発生させるだけで終わる筈が無かったのだ。
その証拠に、次に入って来た通信を聞いた瞬間再び念動力が危険を知らせてくる。
「ほう、この攻撃を無傷で回避しますか。では、続けてもう1つ。これも無傷で切り抜けられますか?」
「っ!?」
このまま移動してもこの危機は回避出来ない。シュウの声を聞いて一瞬でそう判断した俺は、ヒュドラの右側スラスターを使ってその場で半回転する。その時俺が見たのは、ネオ・グランゾンの両腕に幾つもの小型の重力球が纏わり付き、そして同時に胸部装甲が展開している姿。そしてその
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ