暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-A騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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決闘はあたしの勝ちだ! 結界を解除しやがれ!」

空に向かって叫ぶ。でも結界が解除される様子はない。となれば考えられるのは・・・「まだ動けるってか」足元の森林に目をやる。

†††Sideヴィータ⇒なのは†††

バスターちゃんはやっぱり強かった。“闇の書”の守護騎士ヴォルケンリッター。何百年っていう長い時間、活動してきた歴戦の騎士。デバイスを強化したくらいじゃすぐに手の届く相手じゃなかったってことを思い知らされた。
でも、「まだ負けたわけじゃない・・・!」少し痛む体に力を入れて立ち上る。デバイスだけじゃなくてバリアジャケットまで強化されているからこそ、この程度のダメージで済んだ。ドクターやマリエルさんに感謝しないと。

『なのはさん。大丈夫?』

『リンディさん・・・。はい、大丈夫です。まだやれます!』

本作戦の総指揮を執るリンディさんから通信。まだ戦えることを伝える。消費しきったマガジンを新品に交換。モードはバスターへ。アクセルシューターでの弾幕でも越えて来ちゃうし。なら砲撃の必倒を狙った方がいい。

「レイジングハート。精密射撃(シャープシュート)、行くよ」

≪はい、マスター≫

“レイジングハート”を長距離狙撃モードにする。さっきも避けられちゃったけど、私に出来るのはやっぱり砲撃だ。マガジンを握ってブレをなくし、ひたすらバスターちゃんをロックオン。

≪Divine Buster Extension≫

カートリッジを2発ロードして、最大射程のディバインバスター・エクステンションを「シューット!!」発射した。砲撃は一直線にバスターちゃんの元へ。“レイジングハート”から砲線が途切れたと同時に空に上がる。

――シュワルベフリーゲン――

バスターちゃんの射撃魔法が4発と飛来してきた。ディバインバスターのバリエーションの1つ、高速砲撃の「ショートバスター!」を発射。射程と威力をある程度犠牲にしてチャージ時間を短縮したことで可能な高速砲撃だ。
基本、私の砲撃はその場で留まっての発射になる。そうでないと撃てないから。でもこのショートバスターは移動しながらでも撃つことが出来る。この砲撃を反撃の基点にしようと思う。バスターちゃんの魔力弾を砲撃で潰し、さらに接近を続ける。バスターちゃんもまた私に向かって突進して来た。

――ショートバスター――

移動しながら砲撃を撃ち続ける。バスターちゃんは避けては魔力弾を打ち放ってくる。完全な拮抗状態。止まれば集中砲火を食らう。でも高速砲でもバスターちゃんを捉えることが出来ない今、どうすればいいか。

「レイジングハート。アレ、やってみよう」

≪アレ、ですか?・・・彼女の今のデバイスの形態であればおそらく上手くいくと思います≫

バスターちゃん
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