暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-A騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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けねぇだろ!」言い放つ。

「アイゼン!」

――シュワルベフリーゲン――

振り向きざまにフリーゲンを4基と打ち放つ。相殺し合ってまずは4発の魔力弾を潰すために。だけど、「うおい!?」あたしのフリーゲンとアイツの魔力弾が衝突し合ったら、あたしのフリーゲンだけが粉砕された。魔力弾はそのままあたしに向かって飛んで来た。

(マジかよ。あんなちゃちな魔力弾にどんだけの魔力が込められて・・・!)

速度で僅かに負けている以上、下手に逃げに回っても意味はねぇ。だったら向かってってやるよ。直線的に向かって来る魔力弾6発を“アイゼン”で打ち弾きながら接近開始。他6発は曲線を描きながら向かって来る。威力も速さも申し分ねぇ。でもやっぱ足りねぇな。

「射撃の制御中、砲撃は撃てねぇみたいだな・・・!」

――テートリヒ・シュラーク――

それだけじゃなくて移動も出来ないらしい。そりゃ12発も操作するってんだから当然だな。固定砲台ってわけだ。一対一の戦いには不向きだぜ。魔力弾が追いついて来る前にアイツに最接近、“アイゼン”を振るう。完璧なコースとタイミングだ。だというのにアイツの表情からは緊迫さを感じない。

「レイジングハート!」

≪Protection Powered≫

直撃する前にあたしとアイツの間にバリアが張られた。射撃制御はコイツが、障壁展開はデバイスが担当してるみたいだな。役割を分けりゃ出来るらしい。

(このまま押し切ろうとすんのは悪手だな。しゃあねぇ・・・!)

一瞬でバリアの強度を計ったあたしは攻撃を中断して急上昇、迫って来ていた魔力弾12発の射線から離脱。下をチラッと見れば魔力弾が追撃して来てんのが見える。防御力に自信が有るあたしだけど、ありゃ防御に回ると圧倒されるな。だったら、防御を捨てての特攻だ。

「(避けて、避けて、避けまくってやる)おらぁぁぁぁーーーーーッッ!!」

今度は急速降下。魔力弾の間を縫うように降下し続け、「アイゼン! カートリッジロード!」を強襲形態のラケーテンフォルムへと変形させる。ブースターを点火、一気に距離を詰める。

「ラケーテン・・・ハンマァァァーーーーッッ!!」

――プロテクション・パワード――

さっきと同じバリアが張られた。通常のハンマーフォルムじゃ突破できなかったけど、ラケーテンならきっと・・・。“アイゼン”がバリアと衝突、激しい火花を散らす。ふと、横目で周囲を見ると、コイツの放った魔力弾が周囲で停止してるのが判った。あたしの後方から迫って来る魔力弾を利用してやろうと思ってたんだけどな。ギリギリで回避して、魔力弾をコイツにぶつけてやろうってさ。つうか、「硬ぇ・・・!」んだけど、コイツのバリア。

「バスターちゃん、話を聴いて!」


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