暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-A騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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の形態の1つ、突起とブースターのあるアノ形態じゃ破壊されるのが目に見えているけど、でも今の通常の鉄槌形態ならきっと・・・。そうとなればわざと砲撃の隙を作らないと。接近しやすいように。でも気取られないように。

「疲れちまったのか? なら降参するって手もあるんだぜ・・・?」

――テートリヒ・シュラーク――

「(来た!)降参はしないよ。バスターちゃんに勝って、全てを聞かせてもらうんだから!」

砲撃が途切れたその僅かな隙を突いて突進して来たバスターちゃん。ここで発動するのが、以前からシャルちゃんの指示で構築していた対近接戦術者専用魔法。

捕縛盾(バインディングシールド)!」

≪Binding Shield≫

私のシールドに衝突するバスターちゃんのデバイス。その瞬間、「あんだ!?」バスターちゃんが驚きの声をあげた。シールド表面から伸び出すチェーンバインド。それがバスターちゃんとデバイスを絡め取っていく。
バインディングシールド。近接攻撃をしてきた相手に対して反応する、カウンタータイプのシールドだ。シールドに攻撃を加えるとチェーンバインドが発動して相手が離脱するより早く捕縛することが出来る。

「レイジングハート!」

「マジか! くっそ、こんな手をまだ隠して持ってたなんて・・・!」

――捕縛断ち――

3本のうち1本の鎖が粉砕された。急げ、急がないともうチャンスは回ってこない。

「ディバイン・・・!」

「チクショー!!」

2本目が粉砕された。残り1本も徐々に解きかけてる。

「バスタァァーーーーッッ!!」

だけどその前に、砲撃ディバインバスターを放つことが出来た。ほぼ零距離。チャージ時間は短かったけど、確実に捉えることも出来たし、撃墜とまではいかなくても大ダメージは与えることが出来たはず。なのに・・・「アレ?」妙な光景が私の目に映った。

≪マスター。回避されました!≫

「っ、・・・やっぱり・・・」

着弾すれば何かしらの反応――爆発を起こすのに、それが起きずに砲撃はそのまま通過して行った。それが意味するのは着弾しなかった、ということ。でもおかしい。たとえバインドを砕き終えたとしても避けきることなんてまず不可能な距離・・・なはず。それに回避した姿を見ることもなかったし。

「バスターちゃんは・・・!?」

どこにも姿が見えない。きょろきょろ周囲を見渡していると、『なのはさん』リンディさんから通信が入った。内容は、バスターちゃんが転移魔法で結界内から撤退したということだった。

『たぶん、ヒーラーの転移魔法でしょうね。背後に現れた円盤から伸びて来た手によって引っ張り込まれていたから』

『そう、ですか・・・』

こうして私とバスターちゃんの決闘
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