邂逅
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替えてくるわ」
若干苦笑いしながらも響はメイド服に着替えに行った。
数分後、メイド服に袖を通した響が再度皆の前に姿を現すと、またしてもクラスメイトから様々な言葉が飛んできた。
「黒髪メイドよし!!」
「鳴雨さんグッジョブ!!!!」
「後で写真取らせて!! ファンクラブの画像掲示板にUPするから!!」
その光景に響は頭を抱えながら大きく溜息をついた。
喧騒が止んだ頃、響はフラフラしている本音に聞いた。
「おい本音。セシリア達はどっかいったのか?」
「うん。すこし見てまわってくるってさー。多分そろそろ帰ってくるんじゃないかなー?」
「ただいま戻りましたわー」
本音が言い切るとほぼ同時にいろいろと満喫してきたのかホクホク顔のセシリアとシャルロット、ラウラが戻ってきた。
「おう、おかえりさん。楽しんできたか?」
「えぇ響さんそれはもう――」
そこまでセシリアが行ったところで三人の顔が固まり、一拍置いて予想通りの言葉が帰ってきた。
「「「誰っ!?」」」
「お前らもかよ!! いや、まぁ予想はしてたけどね!!」
ツッコミを入れながら響はまたしても大きく溜息をついた。
その後、一夏も合流しいよいよ学園祭も本番となり、クラス中は一夏に接客してもらおうという女子で溢れかえった。
因みに、一夏や箒も響を見たときはセシリアたちと同じ反応を見せたと言う。
いまだクラス内の活気は冷める事はなく、今は執事服一夏との写真撮影が行われている真っ最中だ。それを頬杖をつきながら眺める響はなんとも暇そうである。
「なぁシャルロット」
「なに?」
「私らいなくてもアイツ一人で機能すんじゃね? この出し物」
「……まぁそうかもねぇ」
響の的を射た発言に同じくメイド服のシャルロットは微妙な表情をする。まぁ実際本当に一夏がいれば殆ど事足りているので特に響達が出る幕はないのだ。
「暇そうね響ちゃん」
ふと、後ろから楯無の声が聞こえたかと思うと、彼女はそのまま響の首に手を回し抱きついた。
「いきなり出てくんな。あと抱きつくな熱い」
「あら、残念。まぁそれよりも……」
楯無は言うと、更に響に深く抱きつく。それを隣で見ていたシャルロットがうらやましそうな表情をしているものの、楯無は響耳元で小さく告げる。
「……ちょっとばかし嫌な予感がしてきたから響ちゃん。一夏くんの監視お願いね……」
「……了解……」
響もまたそれに頷くと、口角を吊り上げ面白そうに笑みを零した。
……さぁて夏以来のおもしれー喧嘩が出来そうだ。
内心でもしかしたらこれから起こるかもしれない戦
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