肆_犬猿の仲
一話
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別の声が言う。
気のせいかも知れないが、鬼灯の眉間にしわが寄り、さらに舌打ちまで聞こえた。
声の主は奥の部屋から、何やら薬の材料になると思われる物を担いで現れた。
切れ長の目をした黒い髪の男である。どこか鬼灯と似ているような。
「見たところ、人間だ」
「あなたに紹介してもロクなことにはならない気がするのですが」
鬼灯が鋭い視線を彼に向ける。
「失礼しちゃうよねー。ねえ、君。こんな冷徹鬼神より、僕のところで働きなよ」
「ミヤコさん、彼がロクでなしの女たらし、中国の神獣・白澤さんです」
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