第一部
出会い編
第四話 幸村、初めての遭遇の巻
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幕は俺に当たらず、突き出した右手はちるのの肩を掴んでいた。
「俺の勝ち、だな。」
「…………」
茫然としている彼女から手を離した。
「初めてな割にはやるじゃん! すげーな幸村!」
魔理沙殿が笑顔で近づいてきた。
「魔理沙殿のおかげだ。」
「え?」
「あそこで魔理沙殿の助言を聞いていなかったら、きっと攻略方法が見つからなかったからな。」
「そ、そうかな?」
「あぁ! 助かったぞ魔理沙殿! この借り、必ずや返すぞ!」
「お、おう。そうか、でも借りを返すってそんな大げさな……」
「おい! 確か幸村って言ったな!」
魔理沙殿に感謝の意を示していると、ちるのが大声を上げて俺に話しかけてきた。
後ろを向くとるーみあと共に腕を組みながら宙に浮いていた。
「こ、今回はあたいが手加減したから幸村は勝ったんだからな! 勘違いするなよ!」
「うむ、俺もまだまだ精進する所存だ。」
「……しょうじん″とかしょぞん″って意味分からないけど、次は本気を出してやるからな! それまでちゃんと弾幕ごっこができるようになっとけよ! いいな!」
「ああ、約束するぞ!」
「! わ、わかったならそれでいいんだ! じゃあな!」
そう言うと二人は俺たちに背を向けて霧の湖の向こう側へ行ってしまった。
「……さて幸村、そろそろ帰ろうぜ? 霊夢が心配すると思うぜ。」
「それはどういうことだ?」
「もう朝飯の時間過ぎてるぜ。」
「もうそんな時間か! 急がねば飯抜きにされる!」
魔理沙殿に時間を知らされ、急いで走り出す。
「って俺を置いてくなよー!」
この後、二人は遅くなった事に対して、霊夢に叱られたのは言うまでもない。
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