第一部
出会い編
第四話 幸村、初めての遭遇の巻
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ちるのは地面に降り立ち、腕を組んでいた。るーみあという女子はちるのの後ろで見ている。
「弾幕ごっこが初めてなら、そうだなぁ……あたいが一枚のスペルカードを放つから、幸村、だっけ? 全部避けるか、あたいに触れたらそっちの勝ち。もし一発でも当たったらあたいの勝ち、でいいよな?」
「分かった。」
「それじゃあいっくよー! 氷符『アイシクルフォール』!」
ちるのが何かを宣言すると、彼女の周りから矢じりの形をした氷の塊が出現し、俺に向けて放ってきた。
「うおっ!?」
摩訶不思議な減少に驚く俺だが、身を反らすことで躱せた。
「どんどんいっくよー! そぉれっ!」
先ほどより多くの氷の塊が出現する。
「気合いで避けるだけだ! うおぉぉぉっ!」
次々と放たれる氷の塊を気合いだけで避けていく。しかし、見たこともない現象に驚愕し身体が追い付いてゆけず、寸前のところで避けることが何回もあった。
「幸村! 弾幕をよく見るんだ!」
その時、離れてみていた魔理沙殿が声を上げた。
「殆どのスペルカードにはちゃんと一定の動き方が存在するんだ。その動きを見極めるんだぜ!」
「動きを、見極める……」
「それと幸村が勝つためには全て避ける必要はないだろう?」
「……触れれば俺の勝ち、か。」
魔理沙殿の助言を聞いて、ちるのが宣言したスペルカードの動きを見た。
「そぉれ! もういっちょっ!」
ちるののすぺるかーどであるあいしくるふぉーる”とやらは、先ず彼女の横に氷の弾幕が発射され、その後に向きが変わり、その弾幕がこちらに向かってくる。
「(まずは敵情視察だ)」
何回かちるののすぺるかーどを観察しながら避けていた、そしたら……
「…………そこか!」
ようやく見つけたのだ。弾幕が殆ど来ない空間。それはちるのの真正面”だった。
後はそこへ向かい、ちるのに触れれば俺の勝ちだ。
「どうした幸村! あたいの弾幕に腰を抜かしたか?」
弾幕が一旦止み、ちるのが次の攻撃に備えている途中に話しかけてきた。
「……なに、そなたの動きを見破っただけでござるよ?」
「はぁ!? そんな簡単に見破られるものか!」
俺の挑発に乗ったちるのは弾幕を放ってきた。先ほどより弾幕の数が多いが。
「もう見切ったぁぁぁっ!」
ちるのの氷の弾幕が放たれる。その瞬間に俺は走り出す。
「なにぃ!?」
予想外の行動に驚くちるの。俺はそのまま走って彼女に近づいていく。
彼女との距離まであと少し。だが、それと同時に両脇から弾幕が迫ってくる。
「うおおおぉぉぉぉっ!」
あともう少しで彼女に触れる。そう思いながら右手を前に突き出した。
「…………」
「…………」
俺の目の前には驚いた顔をしたちるのの顔がある。
ちるのの放った弾
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