第一部
出会い編
第四話 幸村、初めての遭遇の巻
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乗ったままでは息が切れることはないと思うが?」
「幸村が速すぎて無駄に魔力使ったからだよ! 移動するにも地味に疲れるんだよこれ!」
「う…それは失礼した…以後気を付けまする……」
「ならいいんだけど……」
そう言って魔理沙殿は近くの木陰に座った。
「と、とりあえず休憩〜〜」
「なら俺は少し散策してくる。」
「あまり遠くに行くなよ〜。霊夢に怒られるのは嫌だからな〜。」
「しかと了解した。」
そして魔理沙殿はかなり疲れたのか、目を閉じてすぐに寝てしまった。
無理をさせすぎたか。次からは相手に合わせないとな……
そう心に決めた俺は湖の淵を辿りながら散策を始めた。
暫く散策すると、急に辺りが冷えて暗くなってきた。
「おかしい…まだ朝だから暖かくなるはずだが…?」
嫌な予感がするので、魔理沙殿の方へ戻ろうとしたときだった。
「!」
俺の後ろに何かが通り過ぎ、地面に刺さる音がした。
「もしや妖怪か!?」
そんなに魔理沙殿から遠く離れていない筈なのに…急いで戻らねば不味い!
そう考えている間にも辺りが徐々に暗くなってくる。
「くぅ!」
俺は自らの勘を信じて一直線に走る。何度も木の枝や根っこにぶつかるが、そんなの気にしている暇はない。相手が判らぬ以上、逃げるしか俺に残された術はないのだ。
幸村サイドアウト
魔理沙サイドイン
ヒューン…ゴスッ!
「いでぇ!? な、なんだ! 妖精の悪戯か! それとも妖怪の襲撃か!?」
辺りを見渡すが何もいない。手元を見ると赤い果実が落ちていた。
「何だ、これが落ちてきただけか…」
魔理沙はまた寝ようとして目を瞑ろうとした。
「……なんか寒いな? アイツ”の仕業か?」
辺りがなんだか寒くなってきた。またアイツ”だろうと予想を立て、立ち上がって辺りを見渡した。
「ん? あれは…?」
ある一点が暗くなっており、なんか移動している。
「ってこっちに向かってるぅ!?」
その一点がこっちに向かってきた。と、よくみるとその暗い所から赤い人影が見えた。
「あれは…幸村か!」
辺りが寒いこと、移動する黒い点、そして逃げてくる幸村。
「やっぱあいつらか!」
アイツらだと確信した魔理沙はポケットからあるものを取り出し、黒い点の中心へ向けた。
「幸村ぁっ! 伏せろぉぉぉっ!」
魔理沙サイドアウト
幸村サイドイン
勘だけで走ること少し、偶然にも林を抜け、視界が開けるとそこには魔理沙殿が何かを持ってこっちに向けていた。
「幸村ぁっ! 伏せろぉぉぉっ!」
すると、魔理沙殿が持っている物に光が集まる。俺はすぐに地面に飛び込むように伏せた。
「恋符『マスタースパーク』!」
伏
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