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転生者が歩む新たな人生
第54話 麻帆良祭最終日−その1−
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魔法世界の法ではなく、日本異能協会の定める法によって裁かれる。まぁ、組織の上役は帰順派含めてすべからく死罪は確定か。

 ついでに言うと超も生き延びれるか怪しい。

 恐らく地球世界には居場所はない。当然捕まれば死罪だろう。それだけの罪だし、悪い言い方をすれば、日本異能協会にも面子があるからな。徹底的に狩り出されるだろう。

 ついでに言えば魔法世界とも世界的規模で関係は最悪になるな。

 今までの魔法世界の魔法使いがやってきたこと−−−精神操作等々−−−は、魔法を使えない者にとっては恐怖の対象でしかない。酷い話しにはなるが、そうなると地球世界の異能を使える者は全てを魔法世界出身者のせいにするしか身を守る手段がない。結局は地球で魔法に対応する手段が確立できない間は、ゲートを潰して魔法世界と交流を絶つしか方法がないだろう。

 あと麻帆良学園、というか学園都市自体、当然潰されるな。
 魔法が秘匿されない状態で魔法世界の治外法権的な特区など、存在が許されるはずもない。

 ネギが過去に戻って、全てを救うというのも怪しい。

 ネギが原作よりも劣化しているということもあるが、そもそも時間遡航という効果自体が怪しい。

 オレが思うに時間遡航というものの効果は、「ドラゴンボール」と「魔法少女まどか☆マギカ」という作品らに出てきた2種類がある。

 簡単に言えば、「ドラゴンボール」では過去を改変した結果は元々の世界に影響を及ぼさず、いわゆる平行世界を産み出し、「魔法少女まどか☆マギカ」のTV最終話で過去を改変した結果は因果律事態を変化させ、元々の世界の存在ごと変化している。

 で、この世界のネギの持つ時間遡航の効果がどちらかと言えば、「ドラゴンボール」的に平行世界を産み出しているように思われる。これはネギがその効果により複数存在していることから導かれた答えだ。

 つまり将来的に過去から跳ばされてきたネギらがもう一度過去に戻ったとしても、その時点から新たな平行世界が産み出され、過去に戻ったネギらはともかく、それ以外の者らはネギらがいなくなった世界を生きて行くというだけだ。つまりネギらが過去の改変に成功しようがしまいが関係ない。

 そう考えると原作のネギが過去に戻った後の世界というのは悲惨だ。結局魔法の秘匿に失敗したまま進むワケなのだから。



 よし、理論武装完了。つまり何が言いたいかというとここでオレが超の計画を防いでもなにも問題ないということだ。たぶん。
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