第54話 麻帆良祭最終日−その1−
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乃香に「おおきに、おおきに」と抱きしめられもがいているが、それも余談だ。
☆ ★ ☆
さて、超の計画だがそれは正午ちょうどから始まった。
ターミネーターもどきの人型ロボットと六脚戦車もどきを主力とした軍団だ。
関東魔法協会というか麻帆良の魔法先生が応戦しているが多勢に無勢である。
麻帆良祭という常よりも多い一般人を誘導する必要もあり、後手後手に回り効果的な対処ができていない。何と言っても麻帆良結界の効果というか、この場合副作用というべきか、逃げる必要のある一般人が、映画の撮影やら都合の良い認識をして逃げる必要性を感じてないんで誘導自体遅々として進まない。
午後5時ぐらいには麻帆良市内にある世界樹を中心とした6箇所の魔力溜まりの内5箇所を占拠され、最後の1箇所に魔法先生やら魔法生徒やらを集めて防戦をしている状況だ。
まぁ、案外悪い状況でもない。
知っているのかどうかは知らないが確か超の作戦には世界樹と六芒星的な魔法陣が必要だったハズだ。だから5箇所を占拠されても最後の1箇所さえ守りきれば作戦は失敗する。
時間も確か「麻帆良祭のが終わるまで」とかの制約もあったはずだし。
欲を言えば1箇所を守りつつ、別働隊を組織してもう1箇所を奪い返しに行動できれば尚良いけどね。
ちなみに現在の状況は各地に散らしたサーチャーと関東魔法協会にいる帰順派のリークによって把握している。
なので、学園長が帰順派らからの「背に腹は替えられません、日本異能協会に援軍を頼みましょう」という提案も「止められんかったら責任は取る」とか言って一蹴しているのも知っていたりする。
ぶっちゃけ、止められんかったらどう責任取るつもりなんだろう?
今まで世界が秘匿していた魔法が世間に暴露されるんだ、学園長1人程度の進退でどうにかなるとか考えているんだろうか?
少なくともこの件に関しては一度捉えれていたはずの超をネギの発言によって見逃すという失態を犯しているんだから、かなりせっぱ詰まっている状況であり、打てる手は形振り構わず打つべきと思うんだが。
それとも、超の目的を未だ把握していないんだろうか?
そんな風に考えながら事態の推移を見ていると超の姿が巨大立体映像として浮かび上がり、言葉を放つ。
「苦戦しているようネ、魔法使いの諸君」
どうやらラスボス気取りで勝利宣言しているようだ。
うんまぁ、なにやら世界がどうの、魔法の秘匿がどうのと、大演説だ。
あぁ、どうやらここに至るまで魔法先生達は超の目的がわかっていなかったようだ。
とりわけ、魔法の秘匿に関しては思うところもあるようで、幾人かは動揺している。
あ、えげつ
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