警告と思い
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うもないと思うが
「それと、アイツが言ってた制作能力か」
「制作?何の話だ」
聞き慣れない、単語が聞こえた為に聞いてみる
「力を授けると聞いていないのか?」
力?まさかあの時聞こえた声のことか!?
「その制作能力とは何だ?」
「頭に何でもいいから、武器を思い浮かべてみな」
頭に思い浮かべろ?とりあえず、刃が通常とは逆の刀の逆刃刀を思い浮かべると
「何故逆刃刀が?」
また左手には何も持っていなかった筈が、何故か逆刃刀が握られていた
「それが授けられた力らしいよ。よくは聞いてないけど、刃物とかなら何でも瞬時に手元に出現させれるらしい」
望む力を授ける。確かに俺はたまに、いくらでも剣や刀を瞬時に出せたら、便利だなとは思っていたが
「まさか、本当にこんな力を得られるとはな。しかし何故だ?何故俺に力を与える?」
「お前は、奴等のカウンターになるほどの力を持ってるからだ。今はそれしか言えない」
カウンター?奴等とは左慈のことなのか?しかし、男はそれ以上何も言わない
「左慈がそれほど脅威とは思えないが?」
そう言うと男は驚いた表情で俺を見た
「奴を知っているのか?まぁ何にせよ気をつけろ。白い装束の連中は強い」
「連中?仲間がいるのか?」
まさか左慈に仲間がいたなど予想外だ
「喋り過ぎたな。すまないが俺はもう行かせてもらう」
男はそう言うと、俺に背を向けた
「待て!お前は一体何者だ!?何を知っている?」
「名は上海木綿(じょうかい もくめん)お前に力を与えた者の知り合いだ。色々知ってはいるが、まだ教える訳にはいかない」
「その時まで待てと言うことか?」
「そうだ、それと最後に二つ言っておく。出来る限り知ってる武将達は殺すな。それと呂布をあまり心配させるな」
そう言うと男は走り出した。追いはしない
いずれ分かるのなら、その時に聞けばいいからな
「油断せずに行くとしよう」
落とした刀を回収し、暫く休んだ後俺は宿に帰還した
「恋、今帰ったって!」
扉を開けた瞬間、恋が俺を見るなり抱きついてきた
「・・・・・・」
身体は小刻みに震えている。泣いているのか?
そんなに心配させていたのだろうか?
「すまない。心配掛けたな」
頭をそっと撫でていると、震えが止まったようだ
「・・・・・・大丈夫?怪我してない?」
「大丈夫だ。だから安心しろ」
左手で撫でながら、右腕で抱きしめてやる
「・・・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ