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Element Magic Trinity
日常編 その3。
チェンジリング
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この世界には、魔法がある。
人々の生活の奥深くまで魔法は根付き、その魔法を駆使し生業とする者もいた。

だが・・・存在する魔法全てがいい方向に働く訳ではない。
星の数ほどに存在する魔法の中には、誰も知らず、そして不気味な魔法が存在する。

今回お見せするのは、その不気味で恐ろしい魔法。
そして――――それにかかってしまった不幸な妖精達のお話。










マグノリアの街唯一の魔導士ギルド、妖精の尻尾(フェアリーテイル)
闇ギルドの六魔将軍(オラシオンセイス)を討伐し、ウェンディ、シャルル、アラン、ココロの4人を新たに加えたこのギルドは今日も賑わっていた。

「どーするアルカー」
「そうだな・・・この間大がかりな討伐したばっかだし、かといって討伐系抜くと選べる仕事減るよなー」

数多くの依頼が張られたリクエストボードの前にはルーとアルカがいた。
チームを組んでいる2人は何やら考え込みながら依頼書を1枚1枚見つめている。

「ん?お前達も仕事か?」
「エルザ、おはよー」
「まーな。決まってねえけど」

そこにエルザを筆頭にしたギルド最強チームのメンバーがやってきた。
もちろんティアの姿もある。
まぁ、彼女は興味なさげに髪を弄っているが。

「お?なんか変な依頼があんぞ」
「変な依頼?」

リクエストボードを見ていたナツが声を上げ、それに反応したティアが目線だけをナツに向ける。
普通の依頼書は白い紙や、若干黄ばんだ紙なのだが、この依頼書は何故か端から端まで真っ黒だった。

「えーっと『この文字の意味を解いてください。解けたら50万J差し上げます』?」
「おおスゲェ!50万Jだってよ!」
「あい!」
「文字の意味を解け?珍しい依頼だな」
「序でに言うと不気味だな。依頼書黒いし、内容珍しいし。それに、文字読むだけで50万はつり合わねえ」

ナツの横から依頼書を覗き込んだルーが依頼内容を読み上げる。
ナツとハッピーは興奮するが、グレイとアルカは訝しげに依頼書を見ていた。

「てかコレ、古代文字じゃねーか。こんなモン読める奴いんのか?」
「サルディアは仕事に出ちゃってるしね」
「ティアなら読めんじゃねーの?」
「読めるには読めるけど、こんな怪しいもの読みたくないわ」
「でも大丈夫そうだよ。ほら、隣に現代語訳がある」

依頼書に書かれた文字は古代文字であり、こういう時こそ歩く魔法辞典ことサルディアの出番なのだが、彼女は生憎、珍しく単独で仕事に出てしまっている。
もう1人問題なく古代文字を読む事が可能なティアはいるが、怪しいから読みたくないと首を振ると、ハッピーが古代文字の横に現代語訳があるのを見つけた。

「おお、こっちは読めるぞ」
「読め
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