日常編 その3。
チェンジリング
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「ハートフィリア」と呼ばないのは、そう呼ばない方がいいだろうと思っているからだ。
次に口を開いたのはルーだった。
「ちょ・・・何コレ!あたしなんか背が高い!どうなってんのーっ!?」
「あたし?ルー、お前遂に一人称まで女に・・・」
自分の体を見て叫ぶルーにヒルダが何処か遠い目でルーを見つめる。
そして・・・ここまでくれば他にも様子のおかしいメンバーがいる訳で。
「熱い・・・てか、何で私こんなに薄着なのに熱いのよ・・・」
「おお?何か体が軽いぞ。つか冷てぇ!」
羽織ったベストを掴んで扇ぐナツはダラダラと汗をかいており、不思議そうに自分の体を見るティアは体が軽いと飛び跳ねる。
「ね・・・姉さん?どうしてそんなに口調が荒れているんだ?だがそんな姉さんも俺は愛しているぞ!」
「なー、そろそろコイツ本格的に変人になってんぞー」
違和感の塊状態の姉を見てクロスは小さく震えるが、クロスにとってこの程度の違和感はこの程度でしかないようだ。
すると――――――
「一体何を騒いでいる!」
きりっとした表情で、叱咤の言葉を口にした。
――――――ハッピーが。
「わーっ!ナツ!見て見て!」
「あん?何だよ?つーか何でこんな髪長ぇんだ?しかも青いし」
そして明るく陽気な声でナツを探すのは、エルザだった。
腰近くまで伸ばした青い髪をくるくると弄りながら、ティアは返事を返す。
「オイラの体にカッチョイイおっぱいが2つついてるよ!ホラ、ホラ」
『おおっ!』
そう言って何故か自分の胸を持ち上げ自慢げに見せびらかすエルザに男性メンバー達は興奮の声を上げる。
「やめんかーーーっ!」
そんなエルザに向かって、なんとハッピーが飛び蹴りを決めようとする。
だが―――――
「〜〜〜〜〜〜!」
「あんまり痛くないよ」
ハッピーの飛び蹴りが炸裂すると同時にエルザは鎧を纏ってしまい、逆にハッピーがダメージを受けた。
「何なんだこのネコ型体型は・・・というかコレはネコそのものだ!私は換装した覚えなどないぞ・・・」
床に膝をつき、ハッピーはブツブツと呟く。
あの依頼書を囲んでいたメンバーが揃いも揃って様子がおかしくなっている。
「何がどうなってんの!?どうしてあたし大きくなってんの!?」
「何か胸が重いよー!何で、何で〜!?」
「寒ィ!んでもって背が低い!何なんだよこりゃあ!つか何でそこにオレがいるんだ!?」
「あ?何の話だ・・・って何だよこの声!」
「・・・ん?なんか私の声が低いんだけど!しかも何か体が男みたいになってるし!」
「足がスースーすんなぁ・・・つか何で胸こんなデケェんだ!?」
もうおかしいどころではない。異常だ。
その様子を見るメンバー達は呆然と
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