暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
お前らに本物のスパロボチート見せてやる・後編
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ありである。またヘリでの撃墜スコアが伸びてしまった。

《《《mgiesgn93qg0h85ghoswt!?!?》》》

よく分からない音を立てたガジェットはそのままくるくると回りながら落下し、爆散。明らかにヘリの強度と速度では落とせない筈なのだが、スパロボ世界ではそんなもの能力と金でいくらでもひっくり返せる。スパロボは一度に一体しか攻撃できないのが普通だが、突破攻撃補正とマルチコンボが混ざって大変なことになっているようだ。
俺はもう知らん!世の中にはラー・カイラムの対空砲火をフル改造してベガ大王とタイマンを張った馬鹿(かいせんがた)もいるのだ。何も不思議なことではない。

「さあ次に跳ねられたい奴は・・・って、もう居ないじゃん。チッ・・・」

みんなの頑張りで敵はとっくに全滅していたようである。気が付けば日は沈み始め、雲と重なり美しい橙色に染め上げられた大空が視界に入った。
あの夕日を眺めると、何となくだが俺はパイロットには向いていないのではないかと思ってしまう。大胆にヘリの運用方法を間違い、魔力も全然使っていない。でも俺以上にヘリを上手く扱える奴も存在しなかった。弟にちまちま教えてはいるが、果たしていつ俺と同じくらいのヘリ捌きになるのやら。資格は取れてもヘリでの格闘戦が全然だからな。

そうこう黄昏ているうちに皆は戦闘終了の確認を行い、今度こそ今日の戦闘は終了した。結局あのガラクタが何をしに来たのかは知らないが、それは帰ってから調べる事になりそうだ。あの狙撃種も含めて。

「敵機の全滅を確認!」
「周辺索敵・・・増援の気配ありません!」
「モナドスピード解除!ハッチ閉鎖!」
「撤収ルートに入りましたー」
「うむ・・・これより海陸混成第一小隊は撤退任務に復帰する」
「「「「了解!」」」」

しかし・・・このどことなく遠足染みた空気は嫌いじゃない。
俺も上にどうこう言ってポジを変えてもらえるほど偉い訳でもないし、今はこのままでもいいかな、と思う。決してデスクワークが面倒で現場に居たいわけではないぞ、うん。

「晩御飯どうする?基地で食べるのもあれだから外いかない?」
「そうだな・・・いい加減基地の食堂メニューには飽きてきたところだ」
「おうどん食べたいです」
「お、いいね。基地の近所にある”UDON(ウードン)”で食べようぜ!」
「あそこは名前がふざけているのに美味しいですからね。麺のこしと塩味が何とも・・・」
「よーし、進路変更!」
「「「「・・・ってヘリで乗り付けようとするなぁぁーーーッ!!」」」」

こうして俺達は、今日も夕日に向かって撤収するのであった。明日からも多分こうして生きていく。
それにしても今日は結構撃墜数が溜まったな。
まだ間隔があいてないけど、”あれ”をするか。


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