暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
お前らに本物のスパロボチート見せてやる・後編
[5/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
がバランス全く崩さないのも変だし、そもそも開いているのも変だ。しかも開いたドアから魔導師が外に向かって射撃魔法を叩き込み移動砲台と化しているのはもっと変だ。あんなもの遊びでしか出来ないし、そもそもヘリに乗っている時点で回避能力が死んでいるに等しい筈だ。大前提として、ヘリで光学兵器は躱せないからだ。
だからそのフォーメーションにはまったく合理性も実用性も存在しなくて、とてもではないが訓練を受けた正規部隊がやることではなかった。事実、それなりに実戦を目の当たりにしたことのあるディエチは目を丸くするのを通り越してジト目になっていた。何こいつらふざけてんの?的なニュアンスで。
だが管理局員は狼狽えない。
機能しない筈の姿を機能させている。
何故なら―――すでに何度かこの戦法を実行しているからだ。
それって答えになってないと思う、とか言ってはいけない。だって出来てるものは出来てるんだもーん。
「遅い遅い!・・・そこぉッ!!」
「目標をセンターに入れて・・・シャドウランサー!!・・・む、技名を間違えた」
「クロスファイアのバリエーション!ストームファイア・シュートォッ!!」
ヘリの両脇から次々に放たれる魔力弾の嵐が両サイドにいる―――どうもガジェットという奴らしい―――を目まぐるしいスピードで叩き落としていく。転移反応で50の増援が来たがこの程度なら問題なく倒せそうだ。昔はこの奇妙奇天烈なフォーメーションに皆不満を漏らしまくっていたのだが、今では部隊の全員がこの行動に疑問を持っていない。常識が侵されてしまったようだが全く問題ありません!
勿論ガジェットはのろまなヘリを叩き落とそうと躍起になってビームを放ってくるのだが、のらりくらりと躱しては中の魔導師がそのガジェットを叩き落とす。
おかしい。狩る側と狩られる側が逆転しているのだ。なのに疑問を抱かずこんな事をしているから、最近第一部隊は「不死鳥部隊」に代わって「管理局の空族」と呼ばれ始めているらしい。・・・俺ってそんなに族っぽいかなぁ?
「っと、揺れるぞ!確り掴まれ!」
「「「「了解!」」」」
なるだけ最小限の動きで躱していたが、再びあの遠距離レーザーが飛んできそうだったので緊急旋回。何とか無難に躱したか。・・・我が弟だけは寝そべってスナイプしてたので座席の脚に頭を強かに打ちつけたようだが、防御魔法でカバリングしてごろごろ転がりながら元のポジに収まった。何その高等技術、妹に教えよう。
にしても・・・あの狙撃手もしつこい奴だ。ガジェットたちの射撃も躱すのが面倒だが、あっちはなまじ距離が離れているだけ狙いがいやらしい。ヤラシイ子にはお仕置きが必要である。手札から速攻魔法発動!「弟」!このカードは俺の指示で任意のモンスターカードを1ターン行動不能にする!
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ