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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
お前らに本物のスパロボチート見せてやる・後編
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己学習AIを持ち、手駒として彼の考える最低限の戦闘能力と汎用性を持った大量生産品に過ぎない。例えば現在戦闘を行っているガジェットドローンI型は初めて実戦投入したシリーズで、現在の新型に比べるとかなりお粗末な戦闘能力だ。

だが、それは彼の視点で見た感想。実際にはガジェットドローンは魔導師にとって恐るべき戦闘能力を秘めている。アレには魔導師にとって危険たりうる2つのものが搭載されているのだ。

一つは、光学兵器。
勿論威力は人間の体を貫通させる程度造作は無く、バリアジャケットも当然のように突き破る。ミッド圏では原則として犯罪者を非殺傷で捕縛することを前提としているが、それは魔法に非殺傷設定が存在するからだ。光学兵器にそんな器用な真似も出来る訳が無い。よって、並みの魔導師にとっては放つ攻撃の一発一発が即死の威力を誇る。
もう一つが、AMF。
正式にはアンチマギリングフィールドと言い、これは効果範囲内の魔力を強制的に拡散させるジャマ―系フィールド魔法だ。本来は魔法なのだがそれに限りなく近い効果を電力で再現している。これがあると魔導師の使用する魔法はその全てが阻害効果を受け、攻撃・防御・移動・補助、ひどいと念話による通信も阻害される。

魔導師でもないのに魔法を封じ、人間を軽々と殺傷する力を持ち、更に数も揃っている。管理局の魔導師にとっては悪夢のような兵器だ。

が。


『退け退けぇ!邪魔だ邪魔だあぁぁぁぁ!!』
『これだ、これがしたかった!ゲームセンターの『タイムクライシス』を現実にやってるような爽快感ッ!!』
『ティーダさんがおかしくなってしまいました・・・』
『流石”管理局の暴走族”!!暴れっぷりは健在って訳だ』
『ボーゲンでは連射が効かないな・・・いっそボウガン型に出来るよう改良するか?』


んなこたぁ知ったことじゃねえとばかりに無残に破壊されてゆくガジェットたち。これはギャグ映画か何かの撮影なのかって?ところがどっこいこれが現実です。

その光景を見れば必ず誰かがこう言った筈だ。「馬鹿がヘリでやってくる」、と。少なくともそのヘリコプターに攻撃を加えるためにスナイピングに3番目くらいに適した位置でその様子を見ていた少女―――名前をディエチという―――はそんな言葉が脳裏に浮かんだ。

「ミニチュアか模型ならそう言う遊びもありだとは思うけど・・・」

言葉で表しにくいのだが・・・何といえばいいか。ヘリコプター版シルヴァニアファミリーのような・・・そういうヘリが現在ガジェットを次々叩き落としているのだ。その、ヘリコプターのカーゴハッチが全部解放されて、その中から魔導師たちが外の敵に攻撃を加えているのだ。

何を言っているのか分からないと思うが、とにかくその光景は何かが間違っている。ハッチを全開にしたヘリ
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