暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
お前らに本物のスパロボチート見せてやる・後編
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思議そうな顔でしきりに首を傾げるレゾナを見て、だよなと言わんばかりにヴァイスが溜息を吐く。

「そこなんだよなーネックはさ・・・俺だと絶対できない筈なんだけど、兄貴はどう考えても一人だけイージーモードをプレイしているとしか思えん」
「同意するね」
「やはり化物か・・・」

みんな人をクリーチャーを見るような不躾な目で見つめてくる。えーいいじゃん別に。武器なんか一つも使ってないから違反はしてないし、非常時は体当たりしていいってヘリの運用規約に書いてあったし。そりゃ撃墜されるリスクはあるけど、だからこそ反撃は必要だと俺は思うね。過剰防衛バンザーイ。

―――と、和気あいあいと話をしている途中、その空気を台無しにするお客様が来訪したみたいだ。

Bii! Bii! Bii!

「・・・!!転移反応多数感知!」
「総員バリアジャケット展開!第1種戦闘配備!!」

魔力レーダーがけたたましい電子音を鳴らす。見れば、かなり近い位置で転移反応が多数出現しようとしているとあった。しかも空中に。言っておくが転移魔法は管理局にもあるが、それは入り口と出口に魔法陣を組み込んだ装置があって初めて実現するものが殆どだ。かなり高位の魔導師なら個人でも行えるらしいけど、基本的に相応の補助が無ければ行えない。ましてやこれほど大規模なものとなると・・・後は推して図るべしである。

離れた場所から任意の空間に生体を送り込むのは召喚術師だって無理だ。無機物を送るのなら難易度は下がるが、それにしたってまだ実験が始まった段階である。管理局さえ実用化していない、若しくは知らない技術で転移を行っているとか犯罪者の匂いしかしない。

「転移反応・・・30って所か。サイズはデカいもんじゃない・・・魔法生物かなんかかな?」
「いや、それにしては空間歪曲の波長パターンが規則的すぎるぜ兄貴」

我が弟にあっさり否定されたが、確かに交錯線の揺れ幅を見ると魔法生物特有の揺らぎが無く、規則的な波長が繰り返されている。
まだ確認を取ったわけじゃないけど、救援なんて来てないし来るという話も聞いていない。そもそも召喚士が殆どい無い筈。つまり、今から出てくるのは十中八九”敵”だろう。―――まったく、ロストロギアの類じゃ無ければいいけど。あれは事後処理が面倒くさいんだよなぁ。


さて、通常の魔導視線においてヘリコプターとは大きな棺桶だ。盾に使うには脆すぎるし、図体がデカいせいで守るのも一苦労。さりとて見捨るには高価すぎる。魔導師の移動手段として重宝し、最高速度なら並みの魔導師の3倍近い速度を出せるこのヘリコプターという乗り物は、武装が無いため奇襲には大変脆弱なのだ。

だから普通のヘリコプターは高高度から速やかに魔導師を下に降ろし、速やかに戦闘空域を離脱。安全を確保できて
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