暁 〜小説投稿サイト〜
とある物語の傍観者だった者
5話:作戦会議
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「はい、ちょっとしたトラブルに巻き込まれまして、その時あの人は私を庇って逃がしてくれました」

「で、近簿さんはその能力者にボコボコにされ、めでたしめでたし」

「うん、黒子はいったん黙ろっか」

「はいですの」

 あれ?あんたアイツのことキラい??とか疑問に思ったりする、美琴。

「でも、今時そうやって誰かを助けるために立ち向かうなんて、なかなか難しいと思うわよ」

 と、眼鏡おっぱいが牛乳を飲み干した。

「はい、本当にカッコよかったです。それで、近簿さん、あの後入院されたらしく、白井さんに同伴してもらってお礼と謝罪をしに見舞いに行ったのですが……///」

「殿方、着替え中でして、危うく粗末なモノを見るところでしたの。なので粛清してさしあげましたわ」

「理不尽な……」

 かわいそうに、と誰もが近簿に同情した。

「でも、その近簿さんってレベル4ですよね? そんなレベル4をフルボッコにしてしまう能力者なんて早々いないと思うのですが……」

 それも当然の疑問だった。

「まさか、御坂さんが!!」

「な、なんで私なのよ!?」

「佐天さんはお馬鹿さんですねー」

「ちゃんと、人の話聞いてたのかしら??」

 御坂はこの前初めて少年と出会ったばかりだし、そもそも初春を襲う理由もない。

「ネタバレというか、近簿さんはレベル4ではありますが、わたくしやお姉様ならともかく、佐天さんや固法先輩でも勝てる相手ですわね。はっきり言って弱いのですから」

「またまたー、白井さん。流石に私が金属バットを振りかぶっても勝てるわけないじゃないですかー」

 相手はレベル4ですよ?やだなー、冗談もほどほどにしてよー、と笑顔で言う佐天さんはマジ天使。

「冗談でもなく本気ですの。あの殿方は、路地裏やら狭い場所で、あと、周辺に機械の類いがなければレベル0と変わりませんもの。腕力は女性のそれしか無いようですし、なので、襲うなら路地裏ですのよ? ぐへへへっ」

「し、白井さん!?」

「黒子がおかしくなった……」

 積年の恨みぃ、次はどうやって晴らしてやろうかぁ〜とドスの低い声を出していた。

 さてと、閑話休題。

「じゃあ、わたくしの方は、本題も兼ねてですが……」

「白井さんが皆さんを呼び出した理由ですね」

「あいつ、また悪巧みしているとか??」

 もう完全に犯罪者扱いをされている少年。

「そもそも、その子、よく補導されているわよね」

 と、固法先輩。

「えーと、まず……能力開発して、能力の実験と称して清掃ロボやら車等、器物損害の罪で警備員のじゃんじゃん五月蝿い人に連れて行かれている所も見たことあるわ」

「「「「………」」」」

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