第V章 遠山の血
第016弾 「遠山」
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外に友達を家に連れて来たこと無いのかよ・・・・・・
「お帰り、婆ちゃん。そして、爺ちゃんはいらん事言うな」
キンジは遠山マガネと遠山セツに向かってそう言う。
あれ?何で、キンジの爺ちゃんと婆ちゃんの名前知ってんだけ?
確か、キンジが一般校に行く時にちょっと出て来たんだっけか?
爺さんの方は、金三と、金女を一発で遠山家の縁者だって見抜いた、観察眼の持ち主で、アメリカのダイハ−ドに認定されてんだっけ?・・・・・・・ん?やばくね?俺のことも見抜かれんじゃね?
−−−−−−−俺のバカッッッ!!!!何で気づかないんだよっっ!!原作前だからって気抜きすぎだろっっ!!・・・・・・いや、落ち着け、そして餅つけ。今こそ人工天才としての頭脳をフルに使い、この絶対絶命のピンチを乗り切るんだッッ!!
「金次、ちょっと駅までカナの奴を迎えに行ってくれ」
−−−−−−−−−−−あ、オワタ。
「ん?どうして姉さんを迎えに行くんだ?」
俺が絶望とか無常感にさいなまれる中、キンジは自分の祖父に向かってそう質問する。
「外、雨が降ってきての?、カナの奴は朝。傘を持たずに家を出ての?、さっき電話をくれたんじゃがわしらじゃ、届けるのが遅くなってしまう。じゃから、行って来てくれ」
「ん、分かった。鋼也は適当にくつろいでてくれ」
キンジはコンザさんの言葉に従い、俺に挨拶をし家を出る。
人払いまで、されて確実にばれてるじゃないですかヤダ−。いやだが、バレてない可能性が微レゾン?
コンザさんは一拍おいた後、意を決したようにに言う。
「さて、鋼也おんし。わしの孫じゃろ?」
ですよね−。てか、原作よりバレてる!?何故に!?
「ん?何故バレたと言う色をしておるの」
いつの間にか、蒼色に染まった瞳を細めながらコンザさんは俺に問う。
「えぇ、何故分かったんですか?」
「ほほ、歳の功じゃよ」
ほっほっほと笑いながらコンザさんはごまかす。だが、一応分かったぞ、その眼の正体。大方、浄眼だろ、それなら俺の正体がバレタのも肯ける。まあ、人の意思の色が分かる眼なんて浄眼ぐらいだろうし。
「それにしても、あのバカ息子、いつの間に浮気などしておったのじゃ」
コンザさんは厭きれて物も言えぬと、嘆息する。
「え−っと。そうじゃなくて」
俺は取り敢えず、このまま誤解が進むとヤバいので、俺は俺自身の事を話し始めた。勿論、イ・ウ−の事は話さずに。
☆★☆★
「なるほど、辛い思いをしてきたの」
コンザさんは俺の話しを聞き終わると、俺の肩を抱き寄せる。
「鋼也、あなたは私達の孫なんだから。困った事があったらすぐに家に帰っておいで、ここはあなたの家なんだから」
今まで、黙
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