06:Alive
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ードで入って行ったのが見えた。多分、かなりのLVだ」
「だ、だったら、サチが助かる可能性がまだ残ってるんだよな!?」
「???絶対じゃないけど、50%ってとこだ」
俺がそう言うと、皆は安心したような顔になった。
俺達はそのまま、扉が開かれる瞬間を待った―――。
* * *
数10分経過したところで、扉がゆっくりと開かれる。
全員が一斉に立ち上がり、扉の中へなだれ込むように入る。
「サチ、無事かっ!?」
キリトが、へたりこむサチに駆け寄る。
俺はと言うと、その光景を少し離れたところで眺めている男性(てか女性?)を見る。
長く蒼い髪は丁寧にケアされていて、光っている。
左の肩からそれを垂らしている???いわゆるおさげだな。
??????どう見ても女だろ。
俺がそんな事を考えていると、サチが口を開く。
「あ、あのっ、助けてくれてありがとうっ???」
サチがお礼を言うと、その人はこちらに向き直り、一度頭を下げた。
「自己紹介が遅れた、僕はエース。ユニークスキル《壊撃拳》の使い手だ」
「ユニークスキルだと!?」
俺はそう、大声で言った。
ユニークスキルとは、唯一1人だけが持つスキルの事だ。
つまり、オンリーワン???自分だけのスキルだ。
――俺にも、本当は??????。
「おい、メテオ???何で黙り込んでんだ?」
「あ、ああ、悪い悪い???」
その声で思考を中断し、目の前の事に集中する。
「えっと???サチを助けてくれてありがとう、エース。一緒に街まで戻らないか?」
「ああ、そうだな」
俺達は一度街まで戻る為、その場を後にした。
* * *
俺達が街まで戻ると、ケイタが俺達を出迎えてくれた。
俺達はあった事を全て話した。
「そうか???でも、メテオ。君はどうして扉が閉まるって分かったの?」
くそ???やっぱりきたか???。
???もうそろそろ、潮時なんだろうな???黒猫団の皆を欺き続けるのも。
俺は顔を上げ、本当の事を告白した。
「???それは、俺が元ベータテスターだから。???いや、"ビーター"だから」
「何っ!?」
ケイタは驚いたように叫ぶ。
「よく聞け。俺のLVはとっくに50。そして、そこにいるキリトも既に40後半だ。????けど、キリトは俺が脅して嘘をつかせたんだ。だから、悪いのは俺???悪のビーターだけだ」
「???っ、ビーターのお前が僕達に関わりさえしなければ、皆が危険になる事もなかったんだ!!」
ケイタはそう言うと、俺をギルドから脱退させ、キリト達を連れて何処かに行ってしまった。
俺はそれをただただ見つめ
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