IF ゲルググSEED
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支援すると発言。幾度となく会談を交わし、時には条約締結が危うくなる事態を起こしながらも、何とか互いに納得する条件での条約が結ばれる。
連合の血のバレンタインにおける謝罪、賠償。エイプリル・フール・クライシスで出した被害の補填、またエネルギー不足の解消。戦争終結後の領土問題。様々な意見があれど、最終的に勝利者はいない戦いだったと言えるだろう。
この講和条約はマスドライバー施設の存在しているカグヤ島で結ばれたため、後にカグヤ会談と呼ばれるようになった。
「……あれ、俺あんまり活躍してなくね?」
――――後にこんなことを言ったモルゲンレーテ社の男性がいたとかいないとか。
◇
おまけ ボツ案
その1
ザフトが攻めて来た。奪取を防ぐ為にも急いでゲルググの元に向かわなくてはならない。
「なッ、君危ないからこっちへ!」
しかし、ゲルググの近くには既に二人のザフトの兵士がいた。そして一人はストライクの方に、もう一人はゲルググに真っ直ぐ向かっている。更に運が悪いことに関係がなさそうな民間人までいた。急いでホルスターの銃を引き抜いて撃つ。
「グァッ!?」
「ミゲル!?」
ザフト兵とクラウの両者が撃ち抜かれる。ザフト兵の方は頭部が撃ち抜かれており、即死だった。しかし、クラウも腹部の内臓に撃たれたのか倒れ込む。このままでは助からないだろう。しかし、クラウとしても意地があるのか壁際まで這って移動し、もう一人のザフト兵に向けて銃を放った。
「クソッ!仕方がない。このVアンテナの機体だけでも!」
もう一人の生き残ったザフト兵は止む無しと判断したのか、ストライクに乗り込んでそのまま起動させようとする。
「だ、大丈夫ですか!?」
ザフト兵が機体に乗り込んだことで、すぐさま助けようと一人の民間人がこちらに向けて走って来る。クラウは朦朧としつつある意識の中でその民間人に向けて言葉を紡いだ。
「あの、機体を……機体の中に、ある…ブラックボックス、だけは…渡しては……」
そこまで言って力尽きてしまったのか、クラウは死んでしまった。
「ブラックボックス……」
その言葉を聞き、その民間人はすぐさま走り出してゲルググに乗り込んだ。自分を救ってくれた人の最後の願いだけでも聞き届けなければならない。
まずは自分の身の安全の確保。その上で最悪、機体を自爆させてでも言っていたブラックボックスを処分しなくてはと考えた。そう思ったのは突如日常から戦場に巻き込まれたことによる思考の混乱もあったからだろう。
「す、すごい。OSはコーディネーター用に調整されてるけど、このMS……なんて性能なんだ」
機体の性能を見て目を見張る。軍用機などに詳しくはないが彼から見てもこの機体はかな
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