暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0569話
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外ではなく……中!
 そう。ネオ・グランゾンの周囲に出来ていた大量のワームホールを通して俺へと攻撃をしている以上、このワームホールを通り抜けた先には当然蒼き魔神の姿がある。もちろんネオ・グランゾンが作り出したワームホールを通るのだから、相応の負荷が掛かるのは承知の上だ。それ故にバリア3種類全てを全開にしているのだから。

「ぐっ、ぐぅっ!」

 実際、ワームホールを抜け出すのはほんの一瞬ではあったが、バリア自体に掛かった負荷はもの凄いものがある。恐らく普通のPTなら圧壊していただろう負荷だ。だが、ニーズヘッグでそれを耐え、ワームホールを潜り抜けた先には……

「いたっ!」
「なっ!?」

 完全に呆気に取られたシュウの表情というのは、初めて見ただろう。一瞬を争うこんな時に、何故かそんな風に思っている自分自身に苦笑を浮かべながら口を開く。

「アダマンハルパー、展開!」

 その言葉と共に再び振るわれた大鎌は、ネオ・グランゾンの首へと狙いを付け振るわれ……当然の如くグランワームソードによって受け止められる。そしてそのまま先程同様に柄の石突きの部分で胴体を狙うが、それをネオ・グランゾンは後方へと退避して回避する。そう、ニーズヘッグとの間に隙間を作って、だ。

「ヒュドラ!」

 その声と共にヒュドラの先端にある18本のビームサーベルが展開。同時に、前方2基以外のヒュドラ4基のスラスターを使ってネオ・グランゾンとの距離を縮める。そして先程同様に振るわれるアダマンハルパー。これを防ぐのは同じくグランワームソード。だが、ここからが違っていた。T-LINKシステムを通して前方2基のヒュドラを操作、そのまま歪曲フィールドの発生源である左右の肩のクリアパーツのうち、右肩の方へと狙いを付ける。
 だが、当然既にそこには歪曲フィールドが発生しており、ビームサーベル6本の動きを著しく鈍らせた。あるいは直撃を使えばここで歪曲フィールドの発生源破壊出来たかもしれない。しかし、相手は天才のシュウ・シラカワなのだ。同じ手が何度も使えるとは思えない以上は切り札は残しておきたい。それに、ニーズヘッグの武器にはこの歪曲フィールドであろうと貫通する威力の武器が幾つもあるのだから。

「この程度で俺を止められると……思うなぁっ!」

 咆吼と共に、新たに振るわれる後方4基のヒュドラと12本のビームサーベル。その中でも、左側3基のヒュドラがビームサーベールとアダマンハルパー諸共に弾かれる。そして一瞬だけシュウの顔に浮かぶ疑念。そう、本来であればニーズヘッグは短期間だけとは言ってもネオ・グランゾンと同等の膂力を持つのだ。それなのに、アダマンハルパーだけではなくヒュドラ3基までもが弾かれた事による疑念。そして、その疑念が解消される前にT-LINKシステムを通
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