雪のような儚さ、歩みを止めない強さ
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り出す。
「ありがとう、春香ちゃん!また後でー!」
マイクを取って再び舞台に上がり、話すを繰り返す。途中牛が暴れ駆けたけど、響ちゃんがロデオを披露してむしろ大好評だった。今は美希ちゃんのトークショーだ。独特な会話で人気を取っている。
「みんなすごいなぁ・・・」
「?」
「私なんて男の人見ただけで怖くなっちゃうのに・・・」
「雪歩・・・」
「ごめんね、三人とも・・・私、何時も足引っ張ってばかり・・・やっぱり私にはアイドルなんて・・・!」
「雪歩!」
真ちゃんが雪歩ちゃんの言葉を遮る。
「どうしてそんなこと言うの?ボク、雪歩が何時もどんな仕事でも一生懸命頑張ってるの知ってるよ!」
「そうだよ、“足引っ張ってる”とかそんなこと言わないで」
「で、でも私・・・」
私は雪歩ちゃんに言う。
「不安なのはみんなもだよ。私なんてあそこで喋ってると頭真っ白になっちゃうし・・・春香ちゃんと真ちゃんも緊張してるよね?」
「あ、あはは・・・玲奈にはバレてたか」
「実はそうなんだ・・・」
二人とも足が震えていた。
「大丈夫だよ、舞台に立つのは雪歩ちゃんだけじゃない。私は無理だけど春香ちゃんと真ちゃんもいるんだから」
「うん、三人でステージ成功させようよ、ね?」
春香ちゃんが手を差し出し、それを私たちが見て手を重ねる。
「765プロ、ファイトー」
「「「おー!」」」
というわけで、雪歩ちゃんが客席を見に行く。笑顔で男性を含むお客さんを観ていた雪歩ちゃんが固まった。
「どう?大丈夫そう?」
「い、犬・・・」
「「「・・・?・・・っ!?」」」
前列の方に・・・犬を抱えたおばあさんがいた。
「「「う・・・嘘ぉ・・・!」」」
「ゆ、雪・・・「犬だけは・・・犬だけはダメェェェェ!!」やっぱりぃ!?」
雪歩ちゃんがそのまま泣き出して走り去ってしまう。
「ゆ、雪歩ちゃん!もう出番!」
「待て、俺がいく!」
プロデューサーが後を追いかけていく。
「うぅ・・・ごめん、気になるから追いかけるね!」
そこで見たのは・・・約束の場面。プロデューサーが雪歩ちゃんを犬から守ると指きりをする所。
「雪歩ちゃん・・・」
挿入歌『ALRIGHT*』
「玲奈ちゃん?」
「雪歩ちゃん!出番来ちゃうよ!」
「う、うん!」
私と雪歩ちゃんは走る。そして途中で真ちゃん達がいるのを・・・通り過ぎる。
「ゆ、雪歩!?」
「ごめんね二人とも、先行ってて!」
「えぇ!?ちょ、ちょちょっと雪歩ぉ!?」
「春香!真!先にステージに上がれー!」
遅れてやっ
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