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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
お前らに本物のスパロボチート見せてやる・中編
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だが、ミッドチルダではこちらの方が重要度が高いと判断されて人材も資金もこちらに偏っている。当然同じ組織内にある「陸」はこれによって多くの不利益を被る。余りにも予算と優秀な魔導師を持って行かれるものだから肝心の仕事である治安維持にも不都合が生じるレベルであり、結果として2者の対立は悪化の一途を辿った。

その関係を改善しようという動きが生まれたのが2年前の「戦闘機人事件」だ。

戦闘機人。
それは人体を改造し機械と生体を融合させて後天的に高い戦闘能力と魔力を手に入れた、所謂『人造魔導師』というやつだ。万年魔導師不足で苦しめられている現状を解決するために管理局の一部が独断で行っていたこの計画は非人道的であり、当然このような実験は違法である。

シグナムはその研究所を陸がどうやって特定したかとか、そう言った細かい事情までは把握していない。知っているのはその結末だけだ。
手柄を焦った地上部隊はほぼ独断で戦力を投入するも、既に実用段階に至っていた戦闘機人の抵抗を受けて苦戦。あわや死人を出すところまで追い詰められる結果となった。被疑者の半数には逃走を許し、そしてその失態の過程で民間に流出したある映像が決定打となる。


そこには、研究所内をバイクで爆走しながら敵の戦闘機人を追いかけ回す2人乗りの管理局員の姿があったのだ。戦闘機人は明らかに戦意を失っているにも拘らず容赦のない射撃で追い詰めるウィリー走行のバイクは、それはもう凄まじいインパクトだった。


流石に局員と容疑者の顔は塗りつぶされていたが、それを見た「海」側はこう断定した。

―――地上部隊が余りの戦力の無さに暴走(ヒャッハー)してしまった。

バイクで出撃させるなど従来の魔導師では考えられない暴挙である。理由は言わずもがな、バイクを操縦しながらの戦闘行為が運転手にとって危なすぎるからだ。というかいっそ自殺行為と言ってもいい。それも二人乗りでノーヘルとあらばさらに危険度は増す。専門家は運転をしているのが非魔導師で後部に乗っているのが陸戦魔導師であると推測、機動力を得るための苦肉の策だと判断した。(そのバイクが実はデバイスであることが判明したのはだいぶ後である。)

無論地上でそんな真似をしているのはたった2人しかいないのだが、それを切っ掛けに海が地上に戦力を貸与する形の一つとして「海陸混成部隊」の構想が出来上がった。
元々内部では、管理世界と管理外世界の間で行われる次元犯罪などいくつかの受け持ちが曖昧な事件を解決する機動力を持った部隊が求められていたのだ。海陸混成部隊は両方から人材と資金を得ているためどちらの懸案にも問題なく介入でき、一部の特別要請を除いてある程度独自の行動が認められる少数精鋭部隊。既に第1から第14までの部隊が編成されており、司令部の指示に従って元気に
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