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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『目覚め』
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アリシアを蘇生してからついに一週間が経った。
幸いな事に術式そのものには誤りはなく完璧でありアリシアの身体の血色もよく蘇生自体は問題なく完了したと言っていいだろう。
だが……肝心のアリシアは深い眠りにつき未だに目を覚ます事はなかった……。
「今日で一週間………」
プレシアが呟く……。
魔法に長け若くして大魔導師の称号を得た彼女ではあるが娘であるアリシアの蘇生自体は成功している事は理解はしているものの、
やはり理性と感情はそうそう一致する事はなくその顔には不安の色が見えた。
「零……姉さん……起きるよね?」
母であるプレシアと同じように不安を堪えた表情で零にフェイトは聞く。
無理もない……せっかく紡ぐ事の出来た親子の絆だ……、
その絆が再び失われる可能性を捨てきれないのだろう。
「フェイトちゃん……お兄ちゃんなら大丈夫なの!」
と俺を信じてフェイトを励ましてくれるなのは、
この子のこういう優しいところはとても尊いものだと思う。
「千歳……アリシアの容態は?」
俺は千歳にアリシアの容態を聞く、
俺も身体の状態なら把握出来るが魂の状態はさすがに普通の『眼』の状態では把握する事はかなわないので千歳の能力はとても重宝する。
「はい……霊体と肉体の融合は完璧です、肉体の方も損傷や異常は今のところはみられません………」
アリシアの身体を診察した千歳がアリシアの容態について説明する。
「そうか……ならば俺が『起こす』か?」
言霊を使えばすぐに起こせるしな。
「はい……では零様……アリシアさんをお願いします」
「わかった……『起きろ』」
俺は言霊を使いアリシアを強制的に起こす。
「う……うん………」
つい先ほどまでは規則正しい寝息をたてていたアリシアだが、
「う……う〜ん………あと5分……」
などとベタなボケをかましてくれて再び眠りにつく。
「はよ『起きろ』!!」
そんなアリシアに俺はもう一度言霊をかけ強制的に起こす。
「う〜ん……まだ眠いよ〜」
寝ぼけ眼で目をこすりながら渋々起きるアリシア。
「ア……アリシア!?」
起き出したアリシアにプレシアは一目散に駆け寄る。
「アリシア! お母さんがわかる!?」
プレシアが尋ねる、
そしてアリシアから帰ってきた言葉は……、
「オバサン……誰?」
ざ・わーるど
この場の時が止まる……。
俺……使ってないよ……?
「……………」
この場に居た全員がまるで石化したかのように固まる。
そして数秒後…。
「………」
なおも石像のように固まったままのプレシア。
まぁ
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